データ通信量のやり繰りは、案外難しいもの。SNSアプリやWEBブラウザの利用回数を減らせば減るけれど利便性は低下する……ほどほどに使えばいいのでしょうが、急ぎの調べものがあるとき、移動中でほかにやることがないときはそうも言っていられません。節約を意識せずに節約できればいいですよね。

Android端末でデータ通信量を節約する近道は、メーカーの違いを問わず多くの端末に標準装備されているWEBブラウザ「Chrome」の活用です。データ通信を行う一部のアプリに有効な「データセーバー」(バックグラウンドでのデータ通信を制限するAndroid OSの機能)を使う手もありますが、画像など容量の嵩むコンテンツを多数受信するWEBブラウザは、効果てきめんです。

Chromeには、「ライトモード」というデータ節約機能が用意されています。この機能を有効にしていると、画像などWEBページ上のデータの一部がGoogleのサーバ経由でダウンロードされるようになり、その過程でデータの軽量化が行われます。

使いかたはかんたん、Chromeの画面右上にある「:」ボタンをタップし、「設定」→「ライトモード」の順に画面を開き、スイッチを「オン」に切り替えればOKです。これだけで、普通にChromeを使えばWEBブラウジングに伴うデータ通信量が大幅に減ります。節約したデータ量の振り返りも可能ですから、効果を実感することもできます。

試しにマイナビニュースのWEBサイトを6ページほど閲覧したところ、約5.8メガバイトの使用量に対し、削減量は約1.4メガバイトと、2割以上データ通信量を節約できました。プライベートブラウジング利用中は機能しない、位置情報が正しく検出されなくなる、写真の点数が少ないWEBページでは効果が限定されるといった制約はあるものの、当たり前にWEBブラウジングするだけで数割もデータ通信量が減るのですから、積極的に活用すべき機能といえるでしょう。

  • Android端末で手っ取り早くデータ通信量を節約するには?

    Chromeの「ライトモード」はデータ通信量の節約に貢献します