米Facebookは5月8日 (現地時間)、ダークモードを使用できる新デザインのデスクトップ版Facebook (facebook.com)の提供を開始した。数週間をかけて全ユーザーにロールアウトする。

同社は昨年5月に開発者カンファレンス「F8 2019」で、Facebookのデザインをリニューアルする計画を発表。モバイルアプリから導入を開始し、デスクトップ版についてはモバイル版と同じ利用体験を得られるように、小グループを対象とした試験提供から長い時間をかけて開発してきた。

新デザインは、シンプルな見た目で全体的に余白が増え、アイコンやメニューが大きくなって、目的の機能にアクセスしやすくなった。ニュースフィードが従来よりも狭くなったが、すっきりとしたデザインであることに加えて、これまで青いFacebookカラーで目立っていたトップの帯に全体と同じ色が採用されており、ニュースフィードのコンテンツの存在感は損なわれていない。

  • 新デザインのデスクトップ版Facebook

    ダークモードに設定した新デザインのFacebook.com

明るいグレーと暗いグレーの違いはあっても、ライトモードと同じようにダークモードも全体が同じ色で統一されている。ライトモードではまぶしすぎるような暗い場所でもダークモードなら周囲にとけ込み、写真やビデオの表示が映える。

新デザインで快適な操作体験を実現するなら、動作やインタラクティブ性の向上も欠かせない。すでに新デザインが導入されているモバイルアプリは、これからのモバイルユーザーのニーズに応え続ける土台になるように構築し直されており、以前のアプリよりも軽量で高速に起動し、軽快に動作する。Web版はすぐに使える高速なスタートアップを特長としていた。その上で動作やインタラクティブ性でもモバイルアプリに劣らない体験を実現できるように、Facebook.comを再構築した。ページの切り替えや読み込みが高速になり、ビデオやゲーム、グループを快適にブラウズできるという。

昨年F8でFacebookはユーザーが積極的に活用しているグループと、ユーザーのニーズが高まっているイベントを強化していく方針を明らかにした。新デザインでは、グループが全体に統合されている。またグループをリアルタイムでプレビューできるなど、グループやイベント、ページの作成や管理が容易になっている。