米NVIDIAは公式ブログで、同社のチーフサイエンティストが開発した人工呼吸器の設計をオープンソースで公開した。
2009年からNVIDIAの研究チームを率いるBill Dally(ビル・ダリー)氏が開発。素早く低コストで作れるシンプルさを重視しており、主要部品を比例ソレノイドバルブとマイクロコントローラーだけに限定し、費用が約400米ドルという低コストを実現したという。
機械工学のスペシャリストの他に医学、麻酔科医の助言を受けて開発を進め、性能テストも実施。プロトタイプは期待通り動作しているとする。
開発したビル・ダリー氏は「人工呼吸器が足りなくなるほど多くの人が病気にならないことを願っています」としながらも、現在は実用化に向けて米国食品医薬品局(FDA)に緊急使用承認で必要な事務手続きに入っているとのこと。