全国の主婦を中心とした営業支援や市場調査を実施しているソフトブレーン・フィールドは5月7日、「新型コロナウイルスに関連する興味関心のトレンド」に関するアンケートの調査結果を明らかにした。
同調査は4月25日~4月28日、「ソフトブレーン・フィールド」会員のうち、働く女性713名を対象にインターネットで実施したもの。
外出自粛における「自宅で過ごす時間」を有効活用するために、興味関心が高まったことや新しく始めたことがあるかと尋ねたところ、57.2%が「ある」と回答。さらにどのようなことに興味関心が高まったのか、新しく始めたのかを聞くと、「部屋の片づけ(47.3%)」が最多になることがわかった。
■自由回答
「家の中の整理整頓、不要なものを処分し掃除している(50代女性)」
「長年できていなかったアルバムや写真の整理をしている(50代女性)」
「家で子どもたちと柔軟をしている。健康への意識が高まった(40代)」
「外食ができないのでテイクアウトをよく利用するようになった(40代)」
マスク不足を解消するために布マスクを自作する人も増えており、それをきっかけに、裁縫の魅力にはまったという人も。さらに、「健康への意識(34.1%)」や「料理(33.6%)」など、突然できたまとまった時間の中で、自身の生活を見直して生活をしているといった声が多くみられた。
また、新型コロナウイルス感染症の終息後に、計画していることなどが「ある」という人は全体の58.1%。「ない」という人は24.3%、「わからない」が17.7%という結果に。具体的な内容については下記となった。
■自由回答
「離れている家族に会うためにその地域の観光名所やホテルを探している(40代女性)」
「秋に予定している友人たちとの旅行、行けると信じて計画を立てている(50代)」
「友人と集まってワイワイと騒ぎたい、カラオケにも行きたい(50代女性)」
「とにかくおしゃれをして買い物したい。欲しいものリストを作っている(30代女性)」
全体の68.8%が「国内旅行」と回答。さらに「友人との会話(46.6%)」、「買い物(32.9%)」、「演劇・コンサート(27.8%)」と続き、ほかにも臨時休園中のレジャー施設に行きたいといった声も見受けられた。
また、在宅勤務が広がりを見せているなかで、「今後、在宅でできる仕事を調べている」といったように、外出自粛中でも続けられる仕事を新たに検討し始めるという人もみられた。
最後に、緊急経済対策の一環で、国民1人に一律で与えられる10万円の給付金の使い道について調査を実施。「自粛期間中の生活費を補填する」という人が全体の52%と、半数以上を占める結果に。
■自由回答
「収入が減ったので生活費の補填以外にはない(50代女性)」
「既に収入が減って食費が増えているので、食費に補填する(40代)」
「後でどんな出費が発生するか予想できないので今は貯金する(60代女性)」
「家計への補填と、今後の為にストックしておかなければいけないと思う(60代女性)」
生活費の補填に続き、「貯蓄する(31.1%)」、「自粛期間中の娯楽や快適に過ごすために使う(16.3%)」など、生活を維持するために使う・貯蓄するといった声が目立ち、「欲しかった商品の購入(12.1%)」といった、新たな消費に充てるといった回答は2割に満たない結果となった。