紛失・盗難防止用のBluetoothトラッカーを開発・提供するTileは5月7日 (現地時間)、Intelとのコラボレーションを発表した。同社のスマートロケーション技術をIntelベースのノートPCに統合する。今年の後半に、協働の成果となるソリューションをOEM PCメーカーが採用できるようにする計画だ。
TileのトラッカーはBluetooth信号を発信し、Tileを付けているもの (財布、カギなど)が見つからない時に、スマートフォンのアプリから「探す」を実行するとTileが音を鳴らして場所を知らせる。逆にスマートフォンが見つからない時に、TileからTileアプリを備えたスマートフォンを鳴らすことも可能。TileはGPSを備えていないので、Tileのロケーション確認はBluetoothの通信範囲内の数十メートルに限られる。だが、Bluetoothの通信範囲外にある時でも、最後にTileとスマートフォンがBluetooth接続した場所をアプリで確認できる。また、Tileユーザーのコミュニティを使って、紛失したTileの近くをTileアプリユーザーが通った時に、その場所の通知を受け取るサービスが用意されている。
今年1月に米ラスベガスで開催されたCES 2020で、HPがIntelベースのノートPC「HP Elite Dragonfly」にTileの技術を組み込んで展示し、すでにビジネス向けに提供している。TileとIntelのソリューションはそれをアップデートしたものになる。チップレベルの組み込みであり、ノートPCがスリープモードであってもバッテリーが残っていたらスマートロケーション機能を利用できる。