漫画家・川村拓さん(@kawamurataku)がTwitterで発表した短編漫画「あんな大人にはなりたくない」に、注目が寄せられている。描かれているのは、コンビニ店員と客の応対を見た女子小学生の一幕。タイトルの通り、彼女らはその一方の態度に呆れながら喝破するが…予想を裏切る展開や構成ながら、リプライには共感ほか様々な声が集まっている。
ある日の帰路、小学生女子2人がコンビニを見やる。そこには、店員のおじさんとクレーマー気味の青年2人が。青年は「さっさと肉まん取れって! ほんとトロいなー」と店員を煽る。平身低頭な店員だが、青年はまた「いい歳してそんなこともできないのかよおっさん!」と罵倒。さらに「仕事なめてるわけ…? もっとしっかり謝れよ!」との言葉に、店員のおじさんは平謝りの状態だ。
その光景を見てきた小学生の1人が「ださっ」と漏らす。その心には「ひと目見てああいう大人にはなりたくないと思った」との思いが。そこで、もう1人の褐色の女の子がクスクスと口にする。「ね~店員さん相手に威張り散らす人ってダサすぎるよね~」。さらに、もう一方の女の子も「向こうは逆らえないの知ってるのにさーっ。あんたこそ一体何歳だよって感じだわ~」と加勢する。そして「あんな大人にはなりたくないよね。恥ずかしいから」との言葉に青年たちは、ぐぬぬと顔を赤らめ、店員は意味ありげに咳き込むようなポーズを見せる。
リプライには、「店員を詰めるとこれの垂れ幕が下がってくるシステムほしい」「これ全国のコンビニとかファミレスに貼ってほしい」「優しい…と思ったけど、そうだよなぁ。そう思ってくれるだけでも、救いになんだよなぁ」「ありがとう。なんかとても救われました」と共感や感謝の声が多数。また、「きっといい大人になる女の子達に幸あれ」「ラストの店員さんの後ろ姿が笑いこらえてるようで…店員さんお疲れ様です!」との意見も見られた。
さらに「超共感。そして単純に漫画として見せ方が上手いっす」「1ページめと2ページめで印象がガラリと変わる。さすがの手腕でございます!」「1枚目でクソ野郎とクソガキがと思わせておいて、2枚目で180度見方を変えてくるスタイルゥ」と漫画の構成力にも称賛のコメントが寄せられた。
この短編の作者・川村拓さんは、スクウェア・エニックスの漫画雑誌「月刊ガンガンJOKER」で『事情を知らない転校生がグイグイくる。』や『賭ケグルイ(仮)』、KADOKAWAによるウェブコミックサイト「ComicWalker」で『それゆけ! 異世界チート魔術師』、秋田書店によるウェブコミックサイト「マンガクロス」では『かわいい後輩に言わされたい』といった様々な作品を連載中。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は10月21日に第4巻が発売される 。
あんな大人にはなりたくない pic.twitter.com/c9bvdKtQmX
— 川村拓(仮)@2/22単行本三冊 (@kawamurataku) October 1, 2019