MSIはIntel Z490チップセット搭載マザーボード・ラインナップを発表した。新たに登場したデスクトップ向けIntel第10世代Coreプロセッサファミリ(Comet Lake-S)は従来のLGA1151ソケットからLGA1200に変更されるとともに、サポートするチップセットもIntel 400シリーズとなる。
MSIのIntel Z490チップセット搭載マザーボードは8モデル。MEG、MPG、MAGなどのグレード分類、GODLIKE、ACE、CARBON、EDGE、TOMAHAWKなどシリーズ名は変わらない。
MEGシリーズ
MEGシリーズは2製品。上位のMEG Z490 GODLIKEはE-ATXフォームファクタ。高性能な電源回路、高機能、ハデな見た目は従来同様。今回の同社Intel Z490チップセット搭載マザーボードのなかで唯一、Thunderbolt3端子を2ポート搭載する(ほかのモデルはヘッダーのみ搭載)。ネットワークは有線が10GbEのAquantia AQC107および2.5GbEのRealtek RTL8125B、無線がIntel Wi-Fi 6 AX201。
MEG Z490 ACEはATXフォームファクタで、Thunderbolt3はヘッダーのみで、代わりにUSB 3.2 Gen2x2を搭載している。ネットワークは有線が2.5GbEのRealtek RTL8125Bおよび1GbEのIntel I219-V。
電源回路はともに16+1フェーズで90A対応をうたう。そのほか共通するスペックを見ていくと、アクティブクーリング採用の大型ヒートシンクを搭載(GODLIKEは2基、ACEは1基)。マルチGPU対応が2way SLIおよび3way CrossFire、オーディオ機能がRealtek ALC1220+ESS 9018(DAC)。ストレージはM.2スロット×3、Serial ATA 3.0×6。なお、両製品ともに映像出力端子を搭載しないので、CPUの統合GPU機能は利用できない。
MPGシリーズ
MPGシリーズはMPG Z490 GAMING CARBON WIFI / GAMING EDGE WIFI / GAMING PLUS / GAMING EDGE WIFI(microATX)の4モデル。1つはmicroATXモデルだ。型番にWIFIと付くモデルはIntel Wi-Fi 6 AX201を搭載する。従来の無線LAN対応モデルはAC等の名称だったが従来IEEE802.11ax等dった呼び名がWi-Fi 6と改められたことに合わせたのだろう。
電源回路は12フェーズ。CPU用電源端子は8+4ピンとなる。ヒートシンクはGAMING CARBON WIFIが比較的上位モデルに近い大きさで、それ以外のモデルはVRMヒートシンクは大きめだがチップセット側は小ぶり、M.2ヒートシンクは別体となる。ストレージはM.2スロット×2、Serial ATA×6(microATXモデルのみ4)。また、ATXモデルのみで見るとGAMING PLUSはPCI Express x1スロットが1本多い3となっている。USBではGAMING CARBON WIFI、Z490 GAMING EDGE WIFIにUSB 3.2 Gen2x2が搭載される。Thunderbolt3はATXモデルがヘッダーによるサポート、microATXはヘッダー非搭載。有線LANは2.5GbEのRealtek RTL8125B。オーディオチップはRealtek ALC1200。
MAGシリーズ
MAGシリーズはMAG Z490 TOMAHAWKの1モデル。12フェーズ電源回路やUSB 3.2 Gen2x2 Type-C、Thunderbolt3ヘッダーなどを搭載しており、スペック面ではMPGシリーズにも近い。その上で有線LANは2.5GbEのRTL8125B+1GbEのIntel I219-Vというデュアル構成をとるなどMAGシリーズにはない特徴も備えている。
PROシリーズ
スタンダード&ビジネス向けモデルのPROはZ490-A PROの1モデル。ヒートシンク等デザイン面はPROシリーズとしてほかのシリーズとは異なるが、スペック的にはMPG Z490 GAMING PLUSに近く、12フェーズ電源回路やThunderbolt3ヘッダーなどを搭載する。USBは3.2 Gen2どまりだ。M.2スロットは2基、Serial ATAは6ポート。MPG Z490 GAMING PLUSとと異なるのはオーディオチップで、Z490-A PROはRealtek ALC892を採用している。