新型コロナウイルス感染症の影響で、外出を自粛したり、在宅ワークに切り替わったりと、ライフスタイルが大きく変化している人も多くなっています。自宅にいる時間が長くなることで、食事の内容も変わってきたのではないでしょうか。今回は、コロナ太りを防ぐヘルシーメニューをご紹介しましょう。

運動不足は体と心の病気につながる!?

新型コロナウイルス感染症が広がってから、自粛要請期間となった2月下旬から3月にかけて、歩数が約1000歩も減少しているという調査結果もあります。外出する機会が減ることによって、日常生活の中で今まで歩いていたものが大きく減っていることが明らかになっています。運動不足が長く続くと、心筋梗塞や脳卒中の増加、うつ病の発症、認知機能の低下などの影響が出てくると考えられています。自宅にいても身体活動を増やすことを意識していくことがダイエットのためだけでなく、健康な体を作るためにも大切になります。

運動だけでなく生活活動を高める

運動をしようとするとなかなか長続きしない方も多いものです。自宅にいる時間が長いとついだらだらと過ごしてしまいがちですが、運動習慣がない方は、まずは生活活動を高めることを意識してみましょう。日常生活で行える身体活動は、掃除、料理、洗濯などの家事があります。

運動を行ったときに横になったり座ったりと楽にしている安静状態を1として何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したものをメッツといいます。軽い筋トレをする、掃除機をかける、子供と遊ぶなど自宅で行える活動は3~3.5メッツ程度です。週当たり10メッツ・時以上の有酸素運動をすることで、内臓脂肪を減少させる効果が期待できますので、まずはできることから始めてみましょう。

食事を見直す

自宅にいる時間が長くなると、間食が増えやすくなります。手軽に済ませられる麺などの単品料理が増えると、炭水化物が多くなり、肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれるたんぱく質や野菜が不足して、栄養素が偏ってしまうことにもつながります。まずは、1日3食をしっかりと食べることを意識するようにしましょう。そして、早寝、早起きなどの生活リズムを整え、甘いお菓子や脂質の多いスナック菓子などつい食べてしまいそうであれば、なるべく買わないようにすることも大切です。

栄養たっぷりおすすめのラタトゥイユ

ラタトゥイユは野菜を炒めて、煮込む簡単なレシピです。また、柔らかい野菜とコンソメ風味なので、野菜が苦手な人でも食べやすくおすすめです。今回は、野菜だけでなく、たんぱく質がとれる鶏肉を合わせて、栄養価をアップしていきましょう。

栄養たっぷりラタトゥイユ
<材料>2人分
鶏むね肉    200g
赤ピーマン   1個
ピーマン    1個
玉ねぎ     1/2個
人参      1/2本
トマト     1個
オリーブ油   小さじ1
塩       少々
こしょう    少々
コンソメ    1個
水       200ml

<作り方>
1:赤ピーマン、ピーマン、玉ねぎ、人参、トマトは、小さめの一口大に切っておく。鶏むね肉は、余分な脂肪、皮を取り、一口大に切って、塩、こしょうを少々ふる。
2:鍋に油を熱し、鶏むね肉を入れて、焼き色がつくまで焼いたら皿に取り出しておく。
3:2の鍋に、玉ねぎ、人参、ピーマンを加えて炒め、トマト、水を加える。コンソメと塩、こしょうを少々入れて、ふたをして15分くらい煮込む。
4:3に火が通ったら、2の鶏むね肉を戻して、皿にふたをして約5分ふたをして煮込み、 器に盛り付けたら出来上がり。

<ポイント>
ラタトゥイユは夏野菜を使用することも多いですが、夏以外の季節の食材でもおいしく作ることができます。煮込むことでお野菜をたっぷり食べられ、汁ごと食べることで、ビタミン類を余すことなくいただくことができます。いろいろな食材を取り入れながら、栄養をしっかり摂って、太りにくい体づくりをしましょう。