JR東日本盛岡支社は、昨年12月から運用を始めた田沢湖線大釜駅の融雪装置の稼働状況に関して、前年度と比べて人力での作業が大幅に軽減されたと発表した。
大釜駅の融雪装置は、盛岡駅で行っていた人力による秋田新幹線の雪落とし作業を機械化する目的で設置され、2019年12月15日から稼働開始。新幹線車両の床下周辺に約60度の温水を3分間噴射し、車両に付着した雪を落とす。
盛岡支社によれば、2018年度は12月から3月まで計42本の新幹線で人力による雪落とし作業を行ったが、2019年度の同期間はわずか2本に激減したという。一方、融雪装置で雪を落とした新幹線は97本あった。
2019年度は記録的な暖冬だったため、降雪量自体が前年度の4割程度にとどまったという要素もあったが、盛岡支社は「今回設置した装置により十分な融雪効果が確認できた」としている。