新型コロナウイルスによる営業休止や外出自粛が世界で行われる中、動物園をはじめとした施設で増えつつあるのが、園内の動物たちの様子をストリーミングで全世界に配信する試みだ。
その多くはYouTubeライブを用いたもので、動物やカメラごとに複数のライブストリームを用意したり、またマルチアングルでの配信を行ったりと、ふだん観られない動物たちの姿を24時間配信している。動物の種類も、猫、パンダ、鳥類、ペンギン、鹿、ヤギなど多岐にわたっており、動物好きを満足させるだけのバラエティに富んでいる。
今回は動物園などの商業施設や研究施設が24時間配信している8チャンネルと、動物の保護団体や個人が中心となって運営している5チャンネル、計13のチャンネルを紹介する。どのチャンネルにも親となるホームページがあるので、興味がある人はそちらもぜひチェックしてみてほしい。
iPanda
中国発、ジャイアントパンダの生態を流しているチャンネル。中国最大のパンダ保護区にある研究施設から24時間年中無休で発信しており、飼育しているパンダの数は100頭以上とあって、さまざまな個体を目にすることができる。カメラは追尾式。
Explore Cats Lion Tigers
アメリカ発、猫やライオン、虎などネコ科の動物の様子を流しているチャンネル。動物公園から家庭内までロケーションは多岐にわたり、動物の姿が常時映るようカメラが短時間で切り替わるのが特徴。ほかの動物たちも観たい場合は親チャンネルの「Explore.org」も要チェック。
Kitten Academy
アメリカ発、施設内で暮らす里猫たちの様子を流し続けるチャンネル。ライブストリーム数は少ないが、画面を4分割して複数カメラの映像をひとつにまとめているため、里猫の不在時間が少ないのが特徴。1,000人近いユーザが常時視聴するなど人気は高い。
Cornell Lab Bird Cams
アメリカ発、さまざまな鳥類の生態を流し続けるチャンネル。タカやフクロウなど野生の鳥をおもな対象としており、巣や餌場に訪れる彼らの姿を十数本のライブストリームを用いて多角的に放送している。暗視カメラを用いた抱卵中の鳥の様子も。
ConQuest Scents
アメリカ発、鹿たちの生態を中継しているチャンネル。屋外の餌場に訪れる野生の鹿を日の出から日没まで望遠で捉えている。固定カメラゆえ動きはあまりないが、屋外ということで開放感があり、自由気ままに走り回る鹿の姿を見られることも。
Syman Says Farms
アメリカ発、家族で経営する牧場のヤギ舎の様子配信しているチャンネル。ライブストリームごとにカメラの画角は固定されており画面の変化は少なめだが、遊具で遊び回る子ヤギの姿が常時観られるほか、給餌タイムには親ヤギも含めて活発な動きも。
Parrot Town TV
アメリカ発、鳥類の中でもオウムに特化したチャンネル。飼育中のオウムの姿を複数のライブストリームを通じて観られるほか、それらを環境音としても利用できる。家庭で飼育中のオウムがストリームを視聴することも考慮するなどコンセプトもユニーク。
California Academy of Sciences
アメリカ発、ペンギンの様子を流し続けるチャンネル。同アカデミーは水族館、プラネタリウム、自然史博物館、熱帯雨林が同居した複合施設だが、このライブ配信ではペンギンにほぼ特化し、3台のライブカメラで中継を行っている。一日2度の給餌タイムあり。