MMDLaboが運営するMMD研究所はこのほど、コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」にて共同調査を行い、第26弾として「新型コロナウイルスによる支払い方法の変化に関する調査」を実施した。

同調査は4月22日、スマートフォンを利用する18歳から69歳の男女5,530人を対象に、インターネット調査にて実施した。

  • 支払い方法の上位は「現金」88.4%、「クレジットカード」68.7%、「QRコード式のスマホ決済」40.3%。直近3カ月の消費行動は減少傾向

普段の支払い方法と直近3カ月以内の支払い方法について聞いたところ、上位から「現金」「クレジットカード」「QRコード式のスマホ決済」という順番は変わらないものの、直近3カ月以内では全体的に利用が落ちており、消費行動が控えられていることがわかる結果となった。

次に、新型コロナウイルスによって各支払い方法の利用に変化があったか聞いたところ、「やや変化があった」「変化があった」をあわせて変化があったと回答したのは20.2%となった。

  • 新型コロナウイルスによって約2割の人が支払い方法に変化あり

支払い方法に変化があったと回答した1,115人に対して、各支払い方法はどのような変化があったか聞いたところ、「利用が減った」という回答が最も多かったのは「現金」で73.6%、次いで「交通系電子マネー」が28.5%。「利用が増えた」という回答が最も多かったのは「QRコード式のスマホ決済」で78.9%、次いで「タッチ式のスマホ決済」で65.3%となった。

  • 「現金」の利用が減ったのは73.6%、一方で「スマホ決済」の利用は増加

なぜ利用頻度に変化があったのか自由回答で聞いた。以下に、一部抜粋して紹介する。

■「現金の利用が減った」

・「実店舗に行く機会が減り、代わりに通販などを利用する機会が増えたから」(29歳・男性)
・「家から出なくなったから」(41歳・男性)
・「現金収入が減って当座の資金が不足しないように」(38 歳・男性)
・「現金で支払う事がかなり減った。お金を触るのも感染リスクがあると思うので」(54歳・女性)
・「コインなどの現金が 1 番皆が触ってて汚いから」(42歳・女性)
・「インターネット通販での利用が増えたからキャッシュレスが増えた」(23歳・女性)

■「キャッシュレス決済の利用が増えた」

・「現金だと菌がつく可能性があったため」(22歳・男性)
・「お店の人と触れる機会を減らしたい」(51歳・男性)
・「現金の受渡しによる接触を減らし、機械に入れれば済む決済がコロナを避けられると思うので」(60歳・男性)
・「なるべくお会計をスムーズに済ませて室内の滞在時間を短くしたいから」(53歳・女性)
・「現金にウイルスがついている可能性があることから、キャッシュレス決済を積極的に使うようになった」(28歳・女性)
・「外出が減ってネットショッピング中心となったため、クレジットカード利用が増え、現金が減った。コンビニでは、店員との接触を減らすためQRコード決済を利用した」(47歳・女性)

最後に、国民への一律10万円給付を受けて、どんな使い道を考えているのか聞いた。最も多かったのは「食品、飲料品」で30.8%。次いで「貯金」で27.5%、「食事」で24.1%となった。上位5項目中、3項目が生活費に関わるものであることがわかった。

  • 10万円支給、使い道は「食品、飲料品」「貯金」「食事」