Zoomは米国時間4月27日、新しい機能の開発を中断して取り組んできたセキュリティ施策を盛り込む「Zoom 5.0」の提供を開始した。エンドユーザーは同社Webサイトから新バージョンをダウンロードしてアップデートできる。

  • Zoom、大型セキュリティアップデートを適用した「Zoom5.0」提供開始

かねてから予告されていた暗号化機能が強化。認証付き暗号化方式として「AES 256-bit GCM」に対応し、セキュリティ性能を向上させたという。新しい暗号化機能に対応しているユーザーにはアイコンが表示されるようになる。

データが中国のデータセンターを経由していた点についても改善。ミーティングをホストするユーザーは、スケジュールの設定でデータセンターのリージョンが選択できるようになる。参加者は会議のビデオ設定画面から統計情報を選択することで、セッションが接続しているデータセンターのリージョンが確認できるという。

この他以下の通り機能が追加される。

  • 悪質なユーザーを通報するセキュリティアイコンの追加
  • ミーティングがかんたんに終了、退出できるようUIを変更
  • プロフィール画像の表示を無効化する権限をホストに付与
  • パスワードの最小文字数を6文字に変更