スキンケア商品を提供するオルビスは、外出自粛が続く国内情勢を踏まえて、ビューティアドバイザーとして店舗で接客してきたスタッフがチャットで美容の相談に応えるサービスを期間限定で展開している。
同サービスは、サイバーエージェント連結子会社AI Shiftのチャットシステムを活用したもの。AI Shiftは、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が続く中で店舗営業が難しくなった流通・小売業を意識し、チャットシステムを特別価格で提供する「オンラインチャット接客プラン」を発表している。
オンラインの接客を実店舗品質で
オンラインチャット接客プランは、チャットボットと有人チャットを組み合わせたハイブリッド型のチャットサービス「AI Messenger」を期間限定の特別価格で提供するサービス。
AI Messengerでは、頻出する質問にチャットボットで自動応対が可能なため、オペレーターの人数を減らせる利点があるほか、チャットボットで解決できなかった顧客などには有人チャットに切り替えてきめ細かやかな対応ができるという特徴がある。
AIをベースとしたサービスを展開するAI Shiftだが、店舗での接客が難しくなった時勢を鑑み、特に有人チャットサービス側の機能を店舗スタッフに有効活用してもらうべく、オンラインチャット接客プランを先日発表した。
導入作業は最短で2週間程度。FAQを揃えてAI Shiftに送ると、同社が専用のチャットボットを作成し、チャット画面を呼び出すためのHTMLタグを発行する。それをWebサイトに組み込めば、来訪者がチャットサービスを利用できるようになる。
ビューティアドバイザーのモチベーションアップにも
今回のチャット機能が組み込まれたのは、オルビスの「よくあるご質問・お問い合わせ」ページ。「チャットで質問」というウィンドウをタップしてチャット画面を開き、下方にある「BAへ相談する」を選択するとビューティアドバイザーとの対話が始まる。
営業時間は、月曜日から金曜日の10時-15時。1人20分を目安に美容の相談を受けることができる。
オルビスによると、ビューティアドバイザーからは、「店舗でお買い物をしていただく時のワクワク感や、綺麗になるためのアドバイスなどをチャットでお話ししながら、少しでも楽しんでいただきたい」「自分の接客が普段とは違った形で多くの方に届けられることが嬉しい」といった意見が寄せられているという。