楽天インサイトが4月30日に発表した「在宅勤務に関する調査」の結果によると、パート・アルバイトや自由業・フリーランスを除く有職者のうち勤務先が在宅勤務制度を導入しているのは34.3%であり、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務を始めたか頻度が増えた業種は、企画・マーケティング系とITエンジニアが多かった。

同調査は同社が4月10日から4月12日の3日間、同社に登録しているモニター約220万人の中から、全国の20代から60代の男女のうちパート・アルバイトや自由業・フリーランスを除く有職者を対象にしたものであり、有効回答者数は9628人。

勤務先が在宅勤務制度を導入しているかどうかを尋ねると、「導入している」が34.3%、「導入していない」が60.8%だった。都道府県別では、東京都と神奈川県では導入しているという回答者が過半数に上り。千葉県、兵庫県、埼玉県がこれに続く。

  • 勤務先の在宅勤務制度の導入状況

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により在宅勤務を始めたか頻度が増えた回答者を職種別に見たところ、企画・マーケティング系(64.8%)とITエンジニア(システム開発・SE・インフラ、58.5%)が他職種と比べて高かった。

  • 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による在宅勤務の増加の有無(職種別)

感染症拡大で在宅勤務を始めたか頻度が増えた回答者にその影響で減った時間を尋ねると、「直接会って人と会話する時間」が61.7%と最も多く、以下「外食する時間」(54.4%)、「直接会って友人・知人と過ごす時間」(51.4%)、「運動する時間」(46.0%)と続く。

  • 在宅勤務で減った時間

在宅勤務でよかったことを聞くと、「通勤ラッシュ・満員電車を避けられる」が55.7%で最多であり、以下「時間にゆとりができる」(37.2%)、「服装や見た目を気にしなくてよい」(34.9%)の順だった。

  • 在宅勤務でよかったこと

在宅勤務を行って困ったこととしては、「運動不足になる」が48.4%で最も多く、以下「人との会話が減る」(33.4%)、「その場にいかなければいけない仕事が進まない」(28.2%)、「同僚や上司、部下とのコミュニケーションが難しい」(28.1%)が続く。

  • 在宅勤務で困ったこと