• 毎日家にこもっているので運動不足が深刻に……。最近は自宅でできる運動を、スマートスピーカーを見ながら始めています

突然リモートワークを余儀なくされたみなさんとはと違い、フリーランスライターという仕事柄、自宅に引きこもってPCに向かうことには慣れているはずの筆者ですが、最近はさすがに運動不足を感じるようになってきました。取材が完全にオンラインに切り替わって約1カ月。外に出かける機会とはいえば、たまの買い物くらいです。

筆者の暮らす集合住宅にはエレベーターがないので、買い物時の階段の上り下りが唯一の運動らしい運動なのですが、最近はそのわずかな階段で激しく息切れするようになりました。これはさすがに少し身体を動かさないと、自粛生活が明けた際に社会復帰できなくなりそうです。

音声ガイドや動画で動きを確認できるのが魅力

とはいえ、狭い家の中で一体どんな運動をすればいいのか。ネットで検索すればいろいろなエクササイズの情報が出てきますが、スマホの小さな画面を見ながら身体を動かすのは大変そう。そこで活用することにしたのが、音声でガイドしてくれるスマートスピーカー。ディスプレイ付きのスマートスピーカーなら、音声ガイドに加えて動画や文字でも動きを確認できます。

  • この階段でも息切れ。自粛生活明けの社会復帰が心配に

スマートスピーカーではスマホのアプリにあたる、スキルと呼ばれるサードパーティー製の機能が利用できます。音声で特定のスキルを呼び出すしくみで、その中には身体を動かすのに役立つものもたくさんあります。たとえばGoogleの「Googleアシスタント」対応スマートスピーカーでは「ラジオ体操第1」のスキルが利用できます。「ねぇGoogle、ラジオ体操第1についないで」と言えば、あのおなじみの音楽が流れ始めます。またAmazonの「Alexa」対応のスマートスピーカーでは、Amazon Prime Musicから「ラジオ体操第1」を再生できます。

「なんだラジオ体操か」と思われるかもしれませんが、指先まで力を入れてやるとなかなかいい運動になります。ストレッチ効果も高く、筆者だけかもしれませんが、デスクワークで凝り固まった肩や腰が、時にゴリゴリと音を立てるほどです。なお余談ですが、外国人の友人はこのように音楽とかけ声を聞くだけで、日本人の多くが同じ動きができることをとても不思議がっています。筆者は夏休みにスタンプカードを首から提げて、毎日近くの公園に通った世代ですが、ラジオ体操は日本が誇る文化のひとつといったら大げさでしょうか。

本格的なストレッチなど、コンテンツが豊富

Amazonの「Alexa」ではほかに、「WEBGYM」や「FYSTA -フィスタ」といったスマホのアプリでも提供されている、本格的なストレッチやトレーニングができるスキルも利用できます。なお「WEBGYM」では、すべてのトレーニングを利用できるようにするには、月額500円のプレミアム会員になる必要があります。音声だけのスピーカーでは、残念ながらできるトレーニングが限定的なので、これらのスキルの利用には「Echo Show」シリーズなど、ディスプレイ付きのスマートスピーカーをおすすめします。

ストレッチからダイエット、ヨガ、筋トレまでいろいろなメニューが用意されていますが、筆者は中でも「FYSTA -フィスタ」の「脂肪燃焼 入門」コースが気に入っています。ニーアップやエア縄跳びなど、その場でできる有酸素運動系のエクササイズの組み合わせで、トータル11分18秒という短さもポイント。これなら毎日続けられそうです。

  • 「FYSTA -フィスタ」の「脂肪燃焼 入門」コース。画面を見ているときは運動の姿勢に入っているので、スタートやストップ、コース選択を声で操作できるのがうれしい

モチベーション重視で選ぶ方法も

目下の課題はまさにこの「毎日続ける」こと。モチベーションを維持するために、特に女性におすすめのスキルに「Googleアシスタント」向けの「フィジ彼」があります。ストレッチと筋トレを組み合わせたトレーニングができるスキルなのですが、その指示をしてくれるトレーナーがかなりのイケメン声。それもそのはずで、トレーナーの声を担当しているのは人気の声優さん(CV:江口拓也さん)です。

トレーニングは毎日数分ずつ、1週間分のバリエーションがあるようですが、トレーニングの合間の会話も毎回変わっておもしろいです。まさにイケメンのパーソナルトレーナーに教えてもらっているような感覚。これなら楽しく運動が続けられるかもしれません。どうしても運動不足になりがちなリモートワークの合間に、スマートスピーカーを活用して身体を動かしてみるのはいかがでしょう?