阪神電気鉄道は30日、これまで武庫川線で運行してきた阪神電車の象徴であるツートンカラー車両「赤胴車」が2020年5月末で運行を終了することを記念し、5月1日から記念グッズを順次ネット限定販売すると発表した。
武庫川線は運行車両の更新が予定されており、新たなデザインの車両が2020年5月末に運行を開始する予定。これまで武庫川線で運行してきた「赤胴車」は、1958・1959年に急行用として製造された車両(3301形・3501形)の外装において、上部をクリーム色、下部をバーミリオン(赤)に塗り分けたことから、当時人気のマンガキャラクターであった赤胴鈴之助にちなみ、名づけられたという。後に製造された車両(7861形・7890形など)の配色にも採用され、阪神電車の伝統のカラーとなっていた。
一時期は阪神本線でも多くの車両を運行していたが、現在は武庫川線の4編成のみとなり、これらの車両についても2020年5月末で運行終了となる。この「赤胴車」の運行終了を記念し、5月1日から赤胴車記念グッズをネット限定で順次販売する。
記念グッズは武庫川線を走る「最後の赤胴車」にちなみ、「ありがとう赤胴車クリアファイル」「走る! 赤胴車ペン」「赤胴車 赤革キーホルダー」「赤胴車 方向幕定規」の4商品を展開。「鉄道甲子園オンラインショップ」にて5月1日10時から販売開始し、「赤胴車 方向幕定規」のみ5月末の発売を予定している。いずれも数量限定のため、売り切れ次第終了となる。
「ありがとう赤胴車クリアファイル」(400円)は、さまざまな角度から撮影した「赤胴車」の写真を詰め込んだクリアファイルで、「赤胴車」と「青胴車」が交差する瞬間をとらえた写真もポイントとなっている。
「走る! 赤胴車ペン」(700円)は、「赤胴車」が武庫川線を走る様子を表した商品で、中の電車を走らせて遊ぶことができる。「赤胴車 赤革キーホルダー」(700円)は、社章と車番、走行年数を革に刻んだキーホルダーで、「赤胴車」の車体の側面車番に似せて赤色の革に白箔押しを施した。「赤胴車 方向幕定規」(800円)は、武庫川線のワンマン車両独特の方向幕をデザインした定規で、裏面にも車体の側面図などが描かれている。