LGエレクトロニクス・ジャパンは、有機ELテレビの2020年モデル 5シリーズ11機種を6月上旬より順次発売する。このうち4Kチューナーを搭載した4Kモデルは、“壁に貼るTV”とアピールする「WXシリーズ」や、壁にピッタリ密着できるギャラリーデザインの「GXシリーズ」、有機ELテレビ初の48V型から最大77V型まで展開する「CXシリーズ」、手ごろな価格帯の「BXシリーズ」を用意する。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    65V型4K「OLED 65WXPJA」

価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格(税別)は以下の通り。なお、8Kチューナーを搭載した8K有機ELテレビ「ZXシリーズ」については別記事で紹介する。

■OLED WXシリーズ

  • 65V型4K「OLED 65WXPJA」:67万円前後

■OLED GXシリーズ

  • 65V型4K「OLED 65GXPJA」:50万円前後
  • 55V型4K「OLED 55GXPJA」:35万円前後

■OLED CXシリーズ

  • 77V型4K「OLED 77CXPJA」:75万円前後
  • 65V型4K「OLED 65CXPJA」:45万円前後
  • 55V型4K「OLED 55CXPJA」:30万円前後
  • 48V型4K「OLED 48CXPJA」:23万円前後

■OLED BXシリーズ

  • 65V型4K「OLED 65BXPJA」:33万円前後
  • 55V型4K「OLED 55BXPJA」:23万円前後
  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    55V型4K「OLED 55GXPJA」

薄さ約3.9mm、「壁と一体化する」WXシリーズ

「壁と一体化する」という、薄さ約3.9mmパネルの「Picture on Wall」デザインを採用。有機ELの特性を活かし、新次元のスリムデザインを実現した。パネルサイズは65V型のみ。映像エンジンには、人工知能を統合させて高画質を追求したAIプロセッサー「α9 Gen3 AI Processor 4K」を採用。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    65V型4K「OLED 65WXPJA」

「Front Firing」方式の60W 4.2chスピーカーも搭載。音が拡散しやすい下方向でなく、前方に向かって集中的に音を放つ。「高音域までクリアに聞こえるため、映画やドラマのセリフも明瞭に聞こえてくる」としている。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    薄さ約3.9mmで「壁と一体化する」という「Picture on Wall」デザインを採用

「壁に密着する」ギャラリーデザインのGXシリーズ

55V型と65V型の2モデルで、AIプロセッサー「α9 Gen3 AI Processor 4K」を映像エンジンに採用。本体はスタンドで自立するほか、壁掛け設置時は壁面にピッタリ密着する方式で、部屋と一体化する「ギャラリーデザイン」が特徴だ。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    65V型4K「OLED 65GXPJA」

壁掛け用の取り付け金具(別売)がテレビ本体の中に収まる構造で、テレビと壁の間に隙間が生まれず「圧迫感のないスッキリした印象でインテリア性の高い壁掛けを実現した」という。なお、壁掛けの仕方は、壁の材質や補強工事の方法により異なるため、専門業者に依頼するよう案内している。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    壁面にピッタリ密着する方式で、部屋と一体化する「ギャラリーデザイン」を採用

「映像が浮かびあがる」Cinema ScreenのCXシリーズ

48V型、55V型、65V型、77V型と豊富なサイズラインナップが特徴。フレーム幅が約3.3mmで「映像が浮かびあがるよう」な、Cinema Screenデザインを採用している。映像エンジンはAIプロセッサー「α9 Gen3 AI Processor 4K」。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    48V型4K「OLED 48CXPJA」

55V型で約23万円、Cinema ScreenのBXシリーズ

55V型で約23万円、65V型で約33万円と、有機ELテレビとして手の届きやすい価格を実現したモデル。フレーム幅約3.3mmのCinema Screenデザインを採用した。BXシリーズのみ上記3シリーズとは異なり、AIプロセッサー「α7 Gen3 AI Processor 4K」を搭載している。

  • LG 有機ELテレビ2020年モデル

    55V型4K「OLED 55BXPJA」

4シリーズ共通の高画質機能。AI活用で音質強化も

「Cinema HDR」を搭載し、さまざまなHDR映像のポテンシャルを引き出せるとする。HDR方式は、HDR10、HLG、Dolby Vision IQをサポート。Dolby Vision IQでは、周囲の明るさに合わせて画面の輝度を自動調整し、「明るい部屋でも暗い部屋でも、美しい映像が楽しめる」という。

シャープネス強調などの映像処理をオフにすることで、映画やテレビ番組など制作者の意図通りの映像を視聴できる「FILMMAKER MODE」を搭載。ゲーム向けの機能としてNVIDIAのG-SYNC Compatibleもサポートする。

BS4Kチューナーを搭載し、テレビ録画にも対応。NetflixやHulu、Amazon Prime Video、DAZN、YouTubeなどのネット配信動画も楽しめる。

サウンド面では、Dolby Atmosに対応。また、AIを活用してユーザーが見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽の5ジャンルに合わせてバーチャル5.1chサウンドに変換する「AIサウンドプロ」機能を搭載。地上波放送もバーチャル5.1chで楽しめるという。

なお、BXシリーズのみ「AIサウンド」機能を備え、判別ジャンルは音声・映画・音楽の3つ、バーチャル4chサウンドとなる。

他にも、ユーザーが部屋のどの位置に座って、どんな角度でテレビを楽しんでいるのかをAIが自動認識し、部屋の音響特性を見極めてサウンドを調整するという「オートサウンドチューニング」機能を備える。この機能を使うには、付属のマジックリモコンが必要となる。

Apple AirPlay2に対応し、iPhone/iPadなどで再生中の音楽や動画などをテレビでストリーミング再生できる。Bluetoothサラウンドサウンドもサポートし、2台のBluetoothスピーカーと接続して、気軽にサラウンド環境が楽しめるという。

テレビ本体はハンズフリー音声認識に対応し、テレビに向かって「Hi, LG!」と話しかけると、LG独自のAI「ThinQ AI」が起動。電源のオン・オフや音量の上げ下げなどが行える。

また、付属のリモコンの内蔵マイクに話しかけるとGoogleアシスタントとAmazon Alexaを利用可能。テレビに向けて上下左右に振るとカーソル&スクロール操作ができる。文字入力や動画の早送りにも対応する。