おぎゃあと、娘が私のおなかから、この世に飛び出てきた。ふやふやで柔らかくたくましい、我が家にやってきた天使。出産の疲労、子育てへの不安など吹っ飛び、この世で一番愛らしい存在に心奪われた。
そんな人生最大の衝撃的な体験から、すぐに訪れるのが「命名式・お七夜」。生後7日目に行うものだが、昔は自宅出産が多かったので、7日後がちょうどよかったのだろう。しかし現代では帝王切開の人なら、退院日である。なかなかあっという間に訪れるお祝いだ。私は普通分娩だったため、退院後、里帰りし、お七夜・命名式をした。娘が生まれたのは2月末なので、「初節句」もすぐだった。夫におひな様ケーキを買ってきてもらい、ひな祭りも同時にした。
里帰りを終え、自宅に帰ったのも束の間。次に訪れるのは生後32日の「お宮参り」。やや1ヵ月を超えて実家にいたため、我が家のお宮参りは生後2ヵ月ごろの4月末になった。赤ちゃんを迎える支度はしていたけれど、お祝いに対する準備は全くしていなかったので、お宮参りに着る服も考えていなかった。と言っても、産後の体型がこんなに崩れると思っていなかったので、準備していても着られなかった気がするのだが……ピシッと着物を着てのお宮参りは憧れのままだ。第二子のときには頑張りたい……!とはいえ、近所の神社にて晴天に恵まれ、あたたかいお宮参りを行うことができた。