iPhoneの音声アシスタント「Siri」は、よく使う人とそうでもない人の差が激しい機能といえます。確かに、独りごとを言っているようで気恥ずかしいという人も少なくありませんが、画面をタップするより操作がかんたん、もう慣れてしまったのでなので手放せない、というヘビーユーザ層も存在します。
そんなSiriを呼び出すときには、サイドボタンを長押しするか、「ヘイ、Siri」というかのどちらかです。Siriをよく使うのであれば断然後者がかんたんで、クルマの運転中など手が塞がっているときでも変わらず呼び出せます。
しかし、「ヘイ、Siri」には落とし穴が。iPhoneが"うつ伏せ"のとき、つまりディスプレイを下向きにしているときには反応しないのです。iPhoneをポケットやカバンの中に入れているときも、多くの場合反応しません。なぜなら、iPhoneが「ヘイ、Siri」という言葉を聞き取ったとしても、iPhoneの上部に埋め込まれている近接センサーが覆われているときには、反応しないようにされているからです。
この仕様、Siriのヘビーユーザにとっては困りものです。クルマの運転中に使うとしても、うっかりiPhoneをダッシュボードへうつ伏せに置いてしまった場合、iPhoneを上向きに置き直さなければなりません。
せっかくの音声アシスタント、もう少し融通が効くようにしてほしいというユーザの願いが届いたのか、AppleはiOS 13.4でこの制限を解除するオプションを追加しました。「設定」→「アクセシビリティ」→「Siri」の順に画面を開き、「"Hey Siri"を常に聞き取る」スイッチをオンにしましょう。これで、iPhoneをうつ伏せに置いてもポケットの中に入れていても、「ヘイ、Siri」と話しかければ呼び出せるようになりますよ。