中古車のガリバーを運営するIDOMは、ドライブスルー形式でクルマを査定する「ガリバー ドライブスルー査定」を開始する。場所は香川県高松市のガリバー高松中央通り店で、サービス開始は4月28日。査定額は約3分でモニターに表示されるという。
独自開発のAIを活用
ドライブスルー査定はクルマに乗って査定ステーションを訪れ、設置されたマイクに向かってクルーに話しかけると、ガリバーが独自開発したAIによる査定を受けられるというサービス。査定を受けるには車検証が必要になる。新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、これならクルマの査定がすべて非対面で済ませられる。査定の結果はLINEに保存することが可能。クルーに売却などについて相談することもできる。
査定に使うAIは、クルマの査定アプリ「ガリバーオート」に組み込まれているものだ。このアプリを使えば、スマホでクルマの写真を撮り、いくつかの質問に答えるだけで査定額が分かる。
では、スマホで査定が済ませられるのに、なぜガリバーはドライブスルー査定というリアルな場所を用意しようと考えたのか。IDOMによると、その場でスタッフによる対応が可能であるところがドライブスルー査定のポイントなのだそうだ。ドライブスルー査定よりも査定アプリの方が気軽で手軽なのは間違いないが、クルマを売るのと洋服を売るのとでは事の重大さが違うので、やはり、非対面ではあっても人との対話が可能な点で、ドライブスルー査定の方が安心感は高いのかもしれない。ただ、査定ステーションは高松の1カ所だけなので、気軽に出かけられる人が限られていることはいうまでもないだろう。