宮崎駿が演出を手がけたSFアニメ『未来少年コナン』。5月4日からNHK総合テレビでデジタルリマスター版(全26話)が放送されることが決まった。Twitter上では3万件以上の言及を集めて一時、トレンド1位の座をキープした。
『未来少年コナン』の放送日時は、5月4日から毎週月曜(日曜深夜) 午前0時10分~0時39分。もともと、この時間帯は別のアニメ「キングダム」第3シリーズが放送されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で第5話以降の放送延期が発表されていた。
『未来少年コナン』放送決定!#宮崎駿 監督が手がけた不朽の名作が、総合テレビによみがえります!
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) April 27, 2020
デジタルリマスター版です。
[総合] 5/4(月)午前0:10~(※5/3深夜)
どうぞお楽しみに!https://t.co/lrkhwT0a9X
『未来少年コナン』は、現スタジオジブリの宮崎駿氏をはじめ、高畑勲氏や大塚康生氏など著名なクリエイターが多数関わった、日本アニメーション制作のSFアニメ。
アレグサンダー・ケイ「残された人びと」を原作とし、核兵器以上の威力を持つ「超磁力兵器」が用いられた2008年の最終戦争で荒廃した地球を舞台に、少年コナンが人類の存亡をかけて立ち上がり、多くの仲間を得て繰り広げる冒険を描く。オリジナル版の放映は1978年で、42年前にNHKが放送して人気を呼んだ。今回放映されるのはデジタルリマスター版だ。
コナンとおじいの2人だけで暮らしていた“のこされ島”に流れ着いた少女ラナや、コナンの初めての仲間となる野生児ジムシーをはじめ、ラナを狙う科学都市インダストリアのレプカやモンスリー、運搬船「バラクーダ号」のダイス船長など、個性的なキャラクターたちの物語が、テレビでふたたび楽しめるようになる。
放送当時からすると劇中に登場する兵器群やガジェットは古くささを感じることは否めないが、後のジブリ映画『天空の城ラピュタ』やガイナックスのTVアニメ『ふしぎの海のナディア』にも通じる物語としての面白さ、根底にある骨太なテーマ性は現代にも十分通用するだろう。
コナンやラナと敵対するモンスリーだが、ストーリーが進むにつれてインダストリア行政局次長になった背景が明らかになり、彼らとの関わり方が変わっていくさまにも注目だ。