アメリカの“ニュース砂漠”にスポットを当てた番組『ニュース砂漠とウイルス~アメリカ 地域メディアの闘い~』が、25日(NHK BS1/22:00~22:50)に放送される。

  • 『ニュース砂漠とウイルス~アメリカ 地域メディアの闘い~』より =NHK提供

地元から新聞が消え、地域の情報が手に入らなくなる危機に瀕している地域、いわゆる“ニュース砂漠”と呼ばれる地域がアメリカで広がっている。

アメリカでは、インターネットの爆発的な普及による広告収入の激減によって、この15年アメリカの新聞の4分の1にあたる1,500が消えたという。

この“ニュース砂漠”をさらに押し広げようとしているのが、新型コロナウイルスのパンデミックだ。経済活動の停滞が、地域の新聞広告をかろうじて支えていた地元企業を直撃。新聞の発行停止や記者の解雇など、全米で深刻化している。

番組では、“ニュース砂漠”の1つといわれるノースカロライナ州の地元新聞・ロブソニアンを取材。編集長のドニー・ダグラスさんを通じて“ニュース砂漠”の危機を伝える。また、“ニュース砂漠”やマスメディアの信頼低下となるジャーナリズムの危機を乗り越えようとしている、アメリカやヨーロッパの取り組みも紹介する。