テレビ朝日系討論番組『朝まで生テレビ!』が24日深夜に放送され、番組史上初となる中継による討論が行われた。

司会の田原総一朗氏

今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、司会のジャーナリスト・田原総一朗氏をはじめ、自民党の武見敬三参院議員、国民民主党の大塚耕平参院議員、生活ジャーナリストの荻原博子氏、医師・昭和大学医学部客員教授の二木芳人氏、国際政治学者の三浦瑠麗氏がスタジオの外から中継で参加。

スタジオにいるパネリストは、テレ朝報道局厚生労働省担当の小松隆次郎氏のみで、「激論!“新型コロナ”緊急事態宣言と日本」をテーマに、“リモート討論”が繰り広げられた。

1987年4月にスタートし、34年目に突入した同番組だが、指定暴力団・会津小鉄会の会長だった高山登久太郎氏が中継で参加(92年2月28日放送「激論!暴力団はなぜなくならないか!?」)するなどの事例はあるものの、パネリストのほとんどを中継でつなぐというのは初めての試み。

田原氏は討論前、「面白いですね。どこまでできるか」と意欲を見せていたが、SNSでは「いつもの“人が話してる途中なのに邪魔する”が発生しない」といった声があがるなど、思わぬ副産物もあったようだ。

同番組は最近の放送回で、観覧客や電話オペレーターを配置しないといった対応をとってきたが、今回は番組進行の渡辺宜嗣アナウンサーも新型コロナ対策シフトのため欠席。代役として出演した寺川俊平アナウンサーはスポーツ畑が長く、思わぬ形での起用に「母が喜んでくれていると思います」と語っていた。

次回は、5月29日に深夜に放送される。