通販や公共料金、税金などのバーコード付き請求書。通常はコンビニなどに支払いに行きますが、スマホ決済の「請求書払い」のサービスを利用すれば、自宅に居ながら手元で支払うことができます。しかも利用するサービスや請求書によってはポイントが付くこともあるのでお得です。
じわじわ増える「請求書払い」サービス
通販サイトで商品を購入した時や、公共料金、税金の支払いなどで送られてくるバーコード付きの請求書。いつもはコンビニに支払いに行くのですが、今の時期はできるだけ外出したくないので、公共料金や税金の支払いに、スマホ決済の「請求書払い」を利用してみました。
「請求書払い」のサービスが利用できるのは、主要なスマホ決済では「LINE Pay」と「PayPay」。そのほか2020年3月31日から「au PAY」でもサービスが始まりました。
「au PAY(請求書支払い)」で利用できる支払い先は、関西電力、中国電力、沖縄電力、北海道ガス、レモンガス、大阪ガス、東京都水道局。2020年5月下旬以降には、5,000以上の自治体や通販会社が導入している電算システムに、2020年6月上旬以降には東京電力にも対応予定です。支払い金額200円ごとに1ポイントが還元されるので、コンビニで現金で支払うよりも、実はお得。
とはいえ、まだ今の時点では利用できるところが少ないので、筆者はバーコード付きの請求書が届いたら、「LINE Pay」と「PayPay」のそれぞれのサービスを立ち上げて、取りあえずバーコードを読み取ってみています。読み取れれば対応済ということ。対応先は随時増えているので、調べるよりまずは試してみるのがおすすめです。
対応先が多いのは「LINE Pay請求書支払い」
支払えるかどうかバーコードを読み取ってみて、一番、利用できることが多いのが「LINE Pay請求書支払い」。2018年3月からいち早くサービスを開始しているだけに、公共料金や税金、民間企業なども含め、対応団体数は全体で1,000団体を超えているそうです(2019年11月15日時点)。
筆者が支払いたい自治体の税金にも対応しているので、よく「LINE Pay請求書支払い」のお世話になっています。税金って支払いが遅れると、延滞料が付くことがあるんです。しかも金利が安いこの時代にしては、なかなかの比率の金額で……。
昔うっかり支払い忘れて痛い目にあったことがあるので、その後海外出張の出発直前に納期限が迫っていることに気付いた時には、海外のホテルから支払ったことも(ネットサービスなので、海外からでも支払えるんですね)。それに昨年(2019年)、骨折で入院した時には、病院のベッドの上で操作して支払いました。手元で請求書が支払えるってホント、便利です。しみじみ……。
ただ、「LINE Pay請求書支払い」は、税金の支払いの場合、ポイントが付かないんですね。そういう意味では、「PayPay請求書払い」で支払う方が、通常0.5%、最大1.5%の還元(PayPayボーナス)が得られるのでお得といえます(付与上限1回7,500円相当、1カ月全体で15,000円)。
早く「PayPay」がうちの自治体に対応してくれないかなーと思いながら、今回も「LINEPay請求書支払い」で支払いました。それにしても、新型コロナウイルス感染拡大の騒ぎの中、しれっと届いた納税通知書には、怒りさえ覚えましたよ……。
なお、「LINE Pay」は5月1日からポイントシステムが変更になり、新たに 「LINE POINT CLUB」というものになります。「LINE Pay」をお得に利用するためには、クレジットカードの登録が必要になるのですが、詳しい話はまた後日にでも。
現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |