Branding Engineerはこのほど、「リモートワークに関する実態把握調査」の結果を明らかにした。同調査は4月10日~16日、全国の20~50歳のITエンジニア、プログラマー(男女)400人を対象にインターネットで実施したもの。
リモートワークをやってみての満足度を尋ねたところ、全体の32.0%が「まあまあ満足」、15.0%が「すごく満足」と答えた。しかし、「満足」と答えた割合は正社員42.2%、フリーランス71.4%で、会社員とフリーランスでは大きな差があることがわかった。
企業のリモートワーク導入状況に関して、導入後の印象について聞くと、会社員エンジニアは65.9%、フリーランスエンジニアは42.9%が「進んでいる」と回答した。会社員の方が企業のリモートワーク導入を実感していることが明らかになった。
リモートワークへの印象について尋ねると、「コミュニケーションの齟齬による業務への支障へ不安を感じる」(46.0%)が最も多かった。「実装の際のテスト環境、コミュニケーションに不安を感じる」(38.5%)、「業務工程の共有の機会が減ることでの業務への支障を不安に感じる」(30.8%)も多い。
リモートワークへの印象は、会社員とフリーランスでは大きな差が見られた。会社員で導入前に高かったコミュニケーション不足などによる業務への影響や不安感は、導入後も若干下がってはいるが、5割弱が不安を感じている。一方、フリーランスは、導入後の業務への影響不安を感じる人は3割に留まった。
リモートワーク導入により感じたメリットを「現在感じていること」「今後感じると思うこと」の2パターンで答えてもらったところ、現在メリットに感じていることとして、78.0%が「移動時間等による労働時間の短縮」、43.8%が「自由度の高まりによるストレスの軽減」と回答した。
今後期待できることとして、最もパーセンテージが大きく変化したのは「遠方とのクライアント案件の拡大」(約13%増)、「外部人材との連携ハードルの低下」(約10%増)、「遠方支社や海外支社など業務関係者拡大」(約7%増)だった。
リモートワーク導入前の環境に対する印象を尋ねると、「自宅での十分な物理環境構築」(47.3%)が最も多かった。リモートワーク導入後は「自宅における集中環境の用意が難しいことに対し不安に感じる」(42.8%)という回答が多く、物理的・心理的に業務が遂行しやすい環境整備へのニーズが高い結果となった。
継続的なリモートワーク実施に必要だと考える課題について聞くと、42.5%が「自宅での業務遂行のために必要な環境整備に関する金銭援助」と答えている。