今世は将棋に人生をかけた棋士たち、来世はどんな職に就きたいのか。アンケートの回答を紹介します。

棋士という職業は幼い頃に(少なくとも十代には)将棋をはじめて、将棋へ没頭した人間の一握りだけがなれるのです。棋士になったあとも将棋からは切っても切り離せない人生となります。つまり今世は将棋に人生を捧げていると言っても過言ではないわけですが、では来世はどんな職業に就きたいのか気になりますよね。というわけで『将棋年鑑2018 棋士名鑑アンケート』の「来世はどんな職業に就きたいですか?」の回答を一部ご紹介します。(以下カッコ内敬称・肩書略)

 

来世もっともなりたい職業、栄えある第一位は「棋士」でした!!!

棋士(菅井竜也)
棋士(久保利明)
やはり棋士でしょうか(佐藤康光)
棋士(桐山清澄)

ほか多数
多くの方が棋士と答えられました。今世の棋士人生だけでは足りないみたいです。それほど将棋を愛していなければ棋士は務まらないということなんでしょう。

 

次に多かったのは「スポーツ選手」
サッカー選手(稲葉陽)
プロ野球選手(中座真)
スポーツ系(竹内雄悟)
スポーツ選手(佐々木大地)

ほか
将棋とスポーツ、一見交わることがなさそうな職業です。だからこそ、棋士にとっては憧れの職業なのかもしれませんね。

以上の二つが多かった回答になります。それ以外は棋士ごとにバラバラだったので個別に紹介していきます。

アニソンシンガー(高橋道雄) 
声優(井出隼平)

この二人はアニメファンの棋士として有名です。好きなことを仕事にしたい気持ちはよくわかります。

ボートレーサー(村田顕弘)
騎手(佐藤慎一)

それぞれの趣味は競艇、競馬ということで、こちらも趣味を仕事にしたいタイプですね。

曲家、画家、家具・装飾美術デザイナーなど(佐藤天彦)
「貴族」の異名を持つ佐藤天彦九段は、アーティスティックな職業をやってみたいようです。

猫(神谷広志)
猫(糸谷哲郎)

職業かどうかはさておいて、誰でもなりたいですよね。この二人はどちらも愛猫家として知られています。

学校経営者(森下卓)
なかなか思いつかなそうな回答をいただきました。師匠の花村元司九段に数百局も稽古をつけてもらった経験が、学校経営者という道を示したのでしょうか。

 

最後は、2020年4月から株式会社シルバースタージャパン所属となった星野良生四段の回答です。
 

プロスポーツ選手。仕事 はしたくないですね(回答は2018年)
人生何があるかわかりませんからね。会社員となった星野四段の今後の活躍に注目です。

 

以上、来世なりたい職業の回答をご紹介しました。来世も棋士になりたい棋士がとても多かったです。もしかしたら今の棋士は前世も棋士だったのかもしれませんね。

 

来世も棋士を希望、菅井竜也八段
来世も棋士を希望、菅井竜也八段