きょう23日の読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(毎週木曜22:00~)では、同番組に30回出演した志村けんさんの追悼特集を放送する。
志村さんは、バラエティ番組へのゲスト出演が少なかった時期から、たびらび登場。初出演は、2000年3月(当時50歳)で、そこから総出演回数は30回を数えた。今夜の放送では、その放送回の中から、ドリフ時代の裏話や選りすぐりの秘蔵写真、爆笑エピソードトークまで、志村さんの貴重な名場面を放出する。
今やじゃんけんの時の決まり文句になっている「最初はグー」の掛け声の考案者が志村さんだというのは知る人ぞ知る有名な話。志村さんは、ドリフ時代の「最初はグー」誕生秘話を披露していた。
『8時だヨ!全員集合』(TBS)収録後の飲み会で誰が代金を払うのかをじゃんけんで決めることになった際、大人数でタイミングが合わなかったので、志村さんが「最初はグー」と言い出したのが最初。これを『全員集合』の番組内でやったところ大ウケで、全国に広がり、じゃんけんの定番になったという。さらに、足の指が器用なことも明かし、仲良しの研ナオコと一緒にスタジオで「足じゃんけん」の特技を公開する。
また、ドリフに加入する前の付き人時代の苦労話も。付き人になりたてで貧乏だった志村さんは、靴も買えず3か月間、裸足で生活していた。当時デパートに勤める女性と交際しており、彼女にお金を無心しに裸足でデパートを訪問した際、「来ないで!」と追い返されたという悲しい思い出を語る。また、付き人として加藤茶の家に居候していた志村さんは、朝起きて顔を洗うたび、2人ともなぜか鼻血を流していたという奇妙なエピソードを告白。当時、付き人にもかかわらず免許を持っておらず、加藤が運転する車に乗っていたという。
93年放送の『ダウンタウンDX』では、当時50歳の加藤がゲスト出演し、当時30歳のダウンタウンと3人でハゲヅラ・チョビヒゲ姿で縁側に座り、真剣トークをしていた。加藤は、かわいがっていた付き人の志村さんがデビュー後みるみる人気者となり、自分の人気を奪われた時の複雑な胸中などを赤裸々に語る。
名物コーナー「視聴者は見た!」の名場面集も放送。「麻布十番のお祭りで若い女性と手を繋いで歩いていた」「とてもきれいな女性にデパートの高級店で荷物を持たされていた」といった志村さんの赤面目撃情報が続々登場する。また、六本木で早朝7時まで開かれた志村の豪華誕生会の話も披露される。
今夜の放送では、志村さんを師匠と慕うダチョウ倶楽部の3人が、それぞれ思い出とメッセージを寄せる。リーダーの肥後克広は、唯一怒られたエピソードを告白。志村さんの自宅に泥棒が入った際、「色々な人から電話がかかってくるから、その対応で忙しいはず…」と考えた肥後は、あえて自分からは連絡しなかったという。しかし次の収録で会った時、志村さんから「色んな人から電話があったのに肥後と上島だけ電話ないんだよ! 一番電話欲しいんだよ!お前らから!」と怒られたという。肥後は「志村さんとコントをした20年は僕の宝物です」と語る。
ほかにも、30回にわたる志村さん出演回の中から、他ではほとんど見られない志村の貴重なプライベート写真や仰天エピソードが続々登場。同番組の公式Twitterでは「30回ものご出演を振り返ると、大御所なのに激しめなツッコミも全て受け止めて笑いにして下さってる姿ばかりでした。ダウンタウンとの激しすぎるカラミも暴言も名言もぜひたくさん笑ってください!」と予告している。