アイリスオーヤマは4月22日、2020年6月に稼働予定の宮城県角田工場のマスク生産能力を1億5,000万枚/月に増強すると発表した。政府の要請を受けての措置。

  • アイリスオーヤマによる発表文(一部)

同社は中国の大連工場(中国・遼寧省)と蘇州工場(中国・江蘇省)の2拠点でマスクを生産している。現在のマスク生産能力は8,000万枚/月だが、マスク不足が長期化していることから、同社は宮城県角田工場の一部を改修し、6月から不織布マスクの生産を増強すると3月に発表していた

同社は今回、政府からさらなる要請を受け、国内のマスク生産を強化する必要があると判断。政府の「国内投資促進事業費補助金」を活用して国内向け設備投資を拡大し、角田工場でのマスク生産体制を当初予定の6,000万枚/月から1億5,000万枚/月に強化する。

マスクの資材となる不織布も価格が高騰しているため、あわせて不織布の製造設備も工場内に新たに導入する。今回の国内マスク生産設備増強により、中国2拠点の工場の8,000万枚/月とあわせ、同社は2億3,000万枚/月の国内向けマスク供給を行える体制を構築する。