Google Playストアで4月21日に、Epic Gamesのバトルロイヤルゲーム「Fortnite」のAndroid版の配信が始まった。Epicは2018年8月にAndroid版をリリースしたが、売り上げの30%が徴収されるGoogle Playのサービス手数料が高すぎるとして独自配信で提供していた。
Epicは多くのアプリストアが採用している70%:30%の利益配分が「適切ではない」と主張、同社はEpic Games Storeの利益配分を88%:12%に設定している。しかし、今回Google Playで配信を開始したのは、利益配分についてGoogleと合意したからではない。Epicが米Polygonなどに提供したステートメントによると、18カ月間、独自にAndoridゲームを配信してきて、Google Playを避けるデメリットが大きすぎると判断した。Googleのサービスを備えたAndroid端末では、ユーザーの安全のためにGoogle Play以外から入手したアプリのインストールやアップデートにセキュリティ警告が発せられるが、「サードパーティのソフトウェアソースをマルウェアのように扱っている」とEpicは指摘している。Epicの主張を知らない多くのAndroidユーザーにとってはGoogle Playが最も簡単で安心できるアプリの入手・管理環境であり、そうしたユーザーに負担を強いないようにGoogle Playでの配信を開始した。Epicの独自配信も継続しながら、引き続きGoogleに対して利益配分の見直しを求めていく。
FortniteにはiOS版もあり、AppleのApp Storeも基本的な利益配分は70%:30%だが、AppleはiOSアプリの配信をApp Storeのみに制限しており、iOS版のFortniteは最初のリリースからApp Storeで提供されている。