楽天モバイルが自社回線を持つ国内第4の携帯通信事業社として、月額2,980円で楽天回線のデータ通信が使い放題で利用できる「Rakuten UN-LIMIT」をスタートさせました。
動作保証外ながら、マイiPhoneで使いたい! という熱い想いを胸に秘め、はやる気持ちで申し込み、心躍らせ手元のiPhone 11 Proに楽天SIMを入れてみたところ、拍子抜けするほどすんなり通ってしまいました(詳細は「iPhoneやiPad Proでも使える? 「Rakuten UN-LIMIT」導入記」にて)。
しかしiPhone(iOS)では、利用することで通話が無料になる独自アプリ「Rakuten Link」がサポートされていません。現時点ではAndroid版のみ提供されているRakuten Linkも、コミュニケーションツールとしてやっぱり普通に使えた方が便利じゃないかと欲が出て、Google Pixel 4にSIMカードを挿し込み、動作チェックをしてみました。
Google Pixelシリーズでは動作せず
……ところが、筆者環境のPixel 4では残念ながらうまく動かず断念。SIMカードを挿して、電源を投入すると表示されるはずの設定ガイドには自動的につながらず、楽天モバイルのページで公開されているAPN設定を手動で打ち込んでみてもダメでした。一瞬だけ楽天のネットワークをつかみにかかるのですが、すぐさま外れてしまいます。
端末の設定から「ネットワークの自動選択」をオフにして、リストに出てくるRakutenのネットワークを手動で選ぼうとしても上手くいきませんでした。
一応、手元にあるSIMフリーのGoogle Pixel 3aやPixel 3 XLでも試してみたのですが結果は同じく接続不可でした。
筆者はオンキヨーが販売していたハイレゾオーディオプレーヤー機能を搭載するSIMフリースマホ「GRANBEAT」を持っています。もし本機でRakuten UN-LIMITが使えたら音楽配信サービスのコンテンツを“いい音”で、思う存分ストリーミング再生ができるのではないかとも考えました。
プラットフォームがAndroid OS 6.0.1固定の端末なので、案外うまくつながってしまうのでは? と根拠のない期待を持ちながら、手動でAPN設定を打ち込んでみたものの、こちらもやはり不通に終わりました。
楽天モバイル対応機種はやっぱり快適だった
手持ちの動作保証外Androidスマホは全滅だったため、楽天モバイルが対応機種としている「OPPO A5 2020」のSIMフリーモデルを編集部から借りて、リファレンスとして試してみました。
先にiPhone 11 ProでSIMカードを開通してしまったせいか、本来ならSIMを入れたら立ち上がるはずのセットアップガイドのページには移らなかったので、手動でネットワーク設定を確認してみたところ、設定不要で楽天回線に接続されていました。
アプリで調べた接続先回線は問題なく楽天の「バンド3」。通信スピードを測ってみると下り45Mbps前後 / 上り25Mbps前後のスピードが出せています。Rakuten LinkもユーザーIDでログイン後、ガイダンスに従ってセットアップを済ませれば通話、SMSともに当たり前ですが快適に使えました。
OPPO A5 2020はクアルコムのQCCシリーズの最新Bluetoothオーディオチップを搭載する完全ワイヤレスイヤホンとの間で、ワイヤレス接続の安定性を高める「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」が使えるスマホです。カメラの性能がハイレベルで、デザインも手に馴染みやすくとても好感触です。
一括払いなら3万円以下で購入できるし、楽天ポイントが9,500ポイントぶんもらえる「Rakuten UN-LIMIT対象製品購入サポートキャンペーン」を利用して買えばかなりお得だったかもしれないと少し後悔しています。
楽天モバイルでは2021年までに基地局の数を2020年4月時点の倍以上になる数まで増やし、自社ネットワークのエリアを全国都道府県に展開する計画を表明しています。6月からは5Gサービスも始まる予定。現在のRakuten UN-LIMITのユーザーがプラスアルファの料金を払って5Gのサービスを手軽に申し込めるのであれば、ぜひ試してみたいと思います。