モトローラ・モビリティ・ジャパンは4月21日、ミッドレンジのスマートフォン[「moto g8」と「moto g8 power」(https://news.mynavi.jp/article/20200421-1021108/)を発表しました。カメラ機能の強化など高機能化を図り、コストパフォーマンスに優れた端末となっています。発売は4月28日から。直販価格(税込)はmoto g8が25,800円、moto g8 powerが32,800円となっています。どちらもSIMフリー端末で、楽天モバイルを含む各キャリアに対応しています。

  • moto g8。本体カラーはノイエブルーとホログラムホワイト

  • moto g8 power。本体カラーはスモークブラックとカプリブルー

motoシリーズは、2015年の「moto g3」から日本市場に登場して毎年新製品をリリースしてきました。今回のmoto g8とmoto g8 powerは、OSにAndroid 10を搭載し、ほぼ素のAndroidなので、分かりやすいUIです。独自機能として、「端末を持って首を2回ひねるとカメラが起動」や、「3本指の長押しでスクリーンショット」といった操作性も備えています。細かな違いとして、moto g8は「端末を持ち上げると通知表示」、moto g8 powerは「近づくと通知表示」となりますが、ほかはおおむね同等です。

  • moto gファミリーの歴史。特に国内初のDSDS端末となったmoto g4 plusで売り上げを伸ばしました

  • モトローラ独自のMotoエクスペリエンス

moto g8とmoto g8 powerは、いずれもSoCにSnapdragon 665を採用。6.4インチMax Visionディスプレイを搭載します。moto g8はディスプレイ解像度が1,560×720ドットのHD+、moto g8 powerが2,300×1,080ドットのフルHD+となっています。

  • ディスプレイサイズは同等で、解像度が異なっています。ドルビーオーディオもサポート。インカメラはパンチホール型です

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルに対応

ネットワークでは、4月に本サービスを始めた楽天モバイルに対応している点は安心です。もちろん、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの各社にも対応しています。各キャリアの周波数帯域をカバーし、APNの設定や社内評価を行ったほか、KDDIに関しては相互接続性試験(IOT)を実施しているそうです。2つのSIMスロットを備えてDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)もサポートしているので、安価なMVNOでデータ通信、音声は普段のキャリアで、といった使い分けも可能です。

  • moto g8の前面と背面

  • moto g8 powerの前面と背面

moto g8とmoto g8 powerで異なる点の一つがカメラ。moto g8はトリプルカメラで、有効画素数1,600万画素のメインカメラはF値F1.7のレンズ、画角118°の超広角カメラは有効画素数800万画素でレンズはF2.2です。さらに、被写体に近寄れるマクロカメラは200万画素・F2.2となっています。

  • moto g8のカメラの一番下にあるのはレーザーオートフォーカス。moto g8 powerのカメラの一番下にあるのは望遠カメラです

一方、moto g8 powerは4つレンズを持つクアッドカメラ。moto g8のトリプルカメラに加えて、画角が2倍となる800万画素・F2.2の望遠カメラが追加されています。インカメラは、g8の800万画素・F2.0に対して、1,600万画素・F2.0と高画素化しています。

2モデルともAIカメラをアピールしており、シーン認識をして最適な設定で撮影する機能や、人の笑顔を認識して自動撮影するオートスマイルキャプチャー、より良い構図を提案するスマート構図、指定した被写体のカラーを1色だけ残してモノクロ化するスポットカラー、画面の一部だけがパラパラ漫画風に動くシネマグラフといった、便利で遊べそうな機能を備えています。

  • カメラ機能のひとつであるスポットカラー

  • こちらはシネマグラフ。静止画では分かりませんが、背景の噴水だけが動いて、他の部分は静止画、という画像です

moto g8は4,000mAhのバッテリー、moto g8 powerはさらに大きな5,000mAhのバッテリーを内蔵。2日以上バッテリーが継続する、としています。

すでに最上位のmoto g8 plusは発売済みですが、今回、新たに2モデルを追加した形です。moto g8 plusは38,800円、moto g8 powerは32,800円、moto g8は25,800円と、価格で選べるようになっており、選択肢が広がりました。moto g8 plusは、5月初めにも楽天モバイルに対応するほか、Android 10へのアップグレードも実施する予定としています。

モトローラのスマートフォンは、国内の販売数が増加しており、2019年は前年比2倍の販売数になったといいます。「求められている機能をバランスよく搭載している」ことでコストパフォーマンスが高く、故障率の低さなどからユーザーが安心して使える点をアピール。生産体制も新型コロナウイルスの影響からは立ち直りつつあり、十分な供給力があるとしています。

 moto g8のおもな仕様

  • OS:Android 10
  • CPU:Snapdragon 665
  • 内蔵メモリ:4GB
  • ストレージ:64GB
  • 外部ストレージ:microSD
  • サイズ:W75.8×H161.3×D9.0mm
  • 重量:約188.3g
  • ディスプレイ(解像度):約6.4インチ IPS液晶(1,560×720ドット)
  • アウトカメラ:メイン・約1,600万画素(f/1.7、レーザーオートフォーカス)、超広角・約800万画素(f/2.2、広角118°)、マクロ・約200万画素(f/2.2)
  • インカメラ:約800万画素(f/2.0)
  • Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)
  • Bluetooth:5.0
  • バッテリー容量:4,000mAh
  • 防水/防塵:―
  • 生体認証:指紋認証
  • ワンセグ/フルセグ:―/―
  • おサイフケータイ:―
  • 接続端子:USB Type-C
  • カラーバリエーション:ノイエブルー、ホログラムホワイト

moto g8 powerのおもな仕様

  • OS:Android 10
  • CPU:Snapdragon 665
  • 内蔵メモリ:4GB
  • ストレージ:64GB
  • 外部ストレージ:microSD
  • サイズ:W75.8×H161.3×D9.0mm
  • 重量:約188.3g
  • ディスプレイ(解像度):約6.4インチ IPS液晶(2,300×1,080ドット)
  • アウトカメラ:メイン・約1,600万画素(f/1.7)、超広角・約800万画素(f/2.2、広角118°)、望遠・800万画素(f2.2、2倍)、マクロ・約200万画素(f/2.2)
  • インカメラ:約1,600万画素(f/2.0)
  • Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)
  • Bluetooth:5.0
  • バッテリー容量:5,000mAh
  • 防水/防塵:―
  • 生体認証:指紋認証
  • ワンセグ/フルセグ:―/―
  • おサイフケータイ:―
  • 接続端子:USB Type-C
  • カラーバリエーション:スモークブラック、カプリブルー