ギャラクシー賞のテレビ部門3月度月間賞が20日に発表され、NHK Eテレの『ねほりんぱほりん「震災で家族が行方不明の人」』(3月11日放送)が受賞した。
同賞は「語り手を悲劇のヒロインに演出せず、本人も自然体。お互いぬいぐるみという手法だから聞ける本音トークは目からうろこの連続で、この1本だけで受信料を払っている意味を感じた。語り手の人選の素晴らしさは、被災地を取材し続けているディレクターならでは」と講評している。
また、テレビ東京のドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』(1月10日~3月27日放送)も受賞。こちらは「クセの強いおじさん2人がさまざまな出来事に四苦八苦する姿を描くコメディ。予想よりも『苦』の部分に強くフォーカスがあたっていて、さすが野木亜紀子脚本と唸らされた。古舘寛治と滝藤賢一が持ち味を最大限に生かしてダメおやじ兄弟を好演。意外に出番の多かった宮藤官九郎の本気の怒り顏も印象に残る」と評価している。
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。3月度はほかにも、『NNNドキュメント’20「19人を殺した君と重い障がいのある私の対話」」(北日本放送、3月15日放送)と、『映像研には手を出すな!』(NHK総合、1月5日~3月22日放送)も受賞している。