キャリアとの契約がデータ通信量に応じて料金が増える形式(従量制プラン)の場合、通知の多さは通信費に影響する可能性があります。データ通信をどれだけ使っても料金が変わらない定額制プランはともかく、内容をロクに見もしないものにお金を払う可能性があるとしたら、抵抗がありますよね?

かつてのiPhoneは、通知1件あたりのデータ量(通知ペイロード)が最大256バイトでしたが、iOS 8で最大2000バイトに、iOS 9では最大4000バイトにまで拡大されています。すべての通知がそれだけの容量になるわけではありませんが、件数が多くなると見過ごせません。

特にiOS 12以降は、通知画面に表示する内容を高度にカスタマイズできる機能(Notification Content Extension)が追加され、画像を含む通知が増加したこともあり、通知ペイロードの増加傾向がより鮮明に現れています。

試しに『設定』→「モバイル通信」→「システムサービス」の順に画面を開き、筆者が約5.5GB使用したモバイル通信のうちシステムサービスの内訳を調べてみたところ、通知に約73メガバイトを消費していました。比率にしてわずか1.3%ですが、通信費に与える影響はゼロではありません。届いても見ることがほとんどない通知は、停止してしまいましょう。

とはいえ、アプリの通知設定をひとつひとつ見直すことは大変な手間がかかりますが、利用頻度の低いアプリからの通知には、「○○Appからの通知の受信を続けますか?」という文言が表示されることがあるので、それを活用しましょう。「管理...」ボタンをタップすれば、発信元アプリの通知を以降受け取らずにすむよう設定変更できます。

  • 通知の多さは通信費に影響する?

    通知も件数が増えればそれなりにデータ通信量を消費します