俳優の坂上忍が17日、自身のブログを更新。緊急事態宣言が発令されてから解除されるまでの期間の自身の個人収入を全額寄付すると発表した。
坂上は「一回こっきりの、お知らせでございます。本来ならば何回も書き直してお伝えするべきことなのかもしれませんが、勢いで書かないと余計なことを考えてしまいそうなので、不快な点があった際はご容赦ください」と前置きした上で、「ボク、タダ働きをすることに決めました」と宣言。「正確に言うと、緊急事態宣言が発令されてから解除されるまでの間、どれぐらいの期間になるかわかりませんが、ボクが得る収入はなにかしらの形で寄付をさせて頂くことに決めました」と伝えた。
そして、「新型コロナウィルス問題が起きてからというもの、『バイキング』の場所に立ち続けていることに、どこかで違和感を覚え、座りの悪い状態が続いておりました。なかなか説明しづらい感覚的なモノなのですが、おそらくコレは、ボクの弱さから来るものだとおもいます」と打ち明け、「もちろん情報番組として発信し続ける、国家権力を国民の皆様が監視する為の、ささやかな橋渡し的役割ということは理解しているのですが、どうにもこうにも、その理由だけでは足りない気持ちになってしまいまして…」と吐露。
「ただ、プロである以上タダ働きはダメだとおもいますし、会社に迷惑をかけることもできません。なので、あくまでもボク個人の収入に関しては緊急事態宣言が解除されるまで、全て寄付をさせて頂くということです」と説明した。
続けて、「ただ、ひとつだけ付け加えさせて頂きますと…。これまでも寄付を公表した方に対して、『売名行為』だとネット上で揶揄する方がいらっしゃると聞いています。そう感じてしまう方もいらっしゃるのかもしれませんが、例え売名行為であったとして、寄付することのなにがいけないのか?ご本人が本意でなくとも、あえて公表することによって、寄付文化が根付いていない日本に於いては充分意義があると、ボクはおもっています」と寄付公表の意義を記した坂上。
「一方で、公表せずとも寄付を含め、なにかしらの形で貢献している方をボクはたくさん知っています。にもかかわらず、『あんたも寄付ぐらいしろよ』と書き込みをする方もいるようです」と付け加えた。
そして、「今回のボクの件に関しては、あくまでもボクが自身の心のバランスを取る為のものであり、あえて公表に踏み切ったことも、身勝手な個人的なケジメとも感じています。。よってボクの対するご批判は甘んじてお受けしますし、なにを言って頂いてもかまいません」と記し、「くれぐれも、心なき派生がないことだけを、お願い申し上げます」と呼びかけ。「尚、ボクがこのような行為に走ったことで、少なからず関係各所にご迷惑をお掛けすることがあるかもしれませんが、先に謝っておきます。ごめんなちゃい」とお詫びの言葉もつづった。
最後に、「最前線で戦ってくださっている全ての医療従事者の方々…ありがとうございます。介護士の方々、保育士の方々、学校の先生方…ありがとうございます。通信、交通機関で変わらずに働いてくださっている方々…ありがとうございます。ボク達の日常を支える為にスーパーやホームセンター、コンビニ等で働いてくださっている方々…申し訳ありません」と感謝の思いを伝え、「終息までは長い道程かとおもわれますが、一日でも早く収束の日が迎えられることを願いつつ、来週以降も『バイキング』の場に立ち続けることを、お許しください」と締めくくった。