良くも悪くもツイッターランドを賑やかした、きくちゆうき氏の漫画『100日後に死ぬワニ』。その連載中に便乗する形で、2月22日に連載を開始した漫画があった。それが浦田カズヒロ氏(@urata_k)の『100日後に打ち切られる漫画家』。今や漫画家くんの日常は50日を超えており、むしろ今こそ読み時だと感じる。
気のいいワニくんの平凡な日常が描かれた『100日後に死ぬワニ』に比べて、『100日後に打ち切られる漫画家』は漫画家くんが絶妙に調子に乗っていて、かつ生生しい。それが地獄風味の良い味を出しているのだ。
この漫画家くんの絶望なら愉悦を楽しむことができそうな気分になる。事実、それを願ってしまう人の姿もリプ欄にてチラホラと見かけた。今回は、そんな『100日後に打ち切られる漫画家』の作者・浦田氏にモトタキ記者が深堀りする。
果たして、漫画家くんはどんな風に打ち切られるのか?
◯ぶっちゃけ、あのワニはどれほど意識しているのでしょうか?
浦田氏:
基本的には、ラストが最初からわかっているという「型」だけ拝借しました。あれは「発明」だと思います。キャラクター性は全く意識していません。ですが、絵柄は少し意識したかもしれません。
◯既に漫画家くんの「打ち切られ方」は確定していますか?
浦田氏:
なんとなくで終わり方は考えています。ですが変更する可能性もあります。
◯ネットの反響は大きいですが、想定の範囲内でしたか?
浦田氏:
思った以上の反響があって戸惑いすら感じています。最初は一発ネタのつもりでした。しかし、続きを望む声があったので続けました。賛否色々な意見がありますが、喜ぶ人がいる限り、最後まで描き切ります。
◯エピソードが妙に生々しいですが、実体験の割合はどれくらいありますか?
浦田氏:
体感では50%程度ですね。どのエピソードが実際にあった話なのか、という言及は秘密の方向性にしたいです。
◯読者の反応は狙い通りですか?
浦田氏:
毎回毎回、明確にどんな反応が来るだろうと狙って描いているわけでもないのですが、妙に深読みする方もいて、むしろ見てて楽しいです。でも、続けているうちに、だんだん反応が予想できるようになってきました。
◯読者に対して一言をお願いします!
浦田氏:
毎回、いいねやRT、そして感想をくださる方々に感謝です。ありがとうございます。それがモチベーションになって続けてこられました。
この漫画は完全に漫画家のリアルを描いたものではありませんが、この職業ならではの大変さがあります。しかし、同じくらい楽しい事だって沢山あります。是非目指してみてください!
はたして、漫画家くんはどんな風に打ち切られてしまうのか。すでにヤバそうな伏線が盛り沢山だが、その結末を予想するのも一興かもしれない。
「100日後に打ち切られる漫画家」
— 浦田カズヒロ (@urata_k) February 22, 2020
1日目 pic.twitter.com/ubNbtqJM1r