マイナビは4月16日、「マイナビ 転職動向調査2020年版」の結果を発表した。調査期間は2020年2月21~25日、調査対象は現在正社員として働いている20~50代の有職者のうち、2019年に転職した人で、有効回答は1,500人。
「転職は前向きな行動」、過去最多の68.3%
2019年の正社員の転職率は前年比1.7ポイント増の7.0%と、2016年の調査開始以来、3年連続の増加。特に20~30代で増えており、20代男性12.0%、20代女性13.4%、30代男性7.3%、30代女性7.4%と、いずれも全体平均を上回った。
現在勤務する会社であと何年くらい働きたいと思うか聞くと、最も多かったのは「6~10年」(17.9%)で、平均は10.7年。年代別にみると、20代男女では「10年以下」の割合が7割を超えており、同調査では「長くとも30代で現職を辞める意向がうかがえる」と分析している。
仕事・転職に関する考え方として当てはまるものを選んでもらったところ、「転職は前向きな行動である」が過去最多の68.3%を記録。特に20代女性(81.6%)と30代女性(74.1%)で肯定的に捉えられていることがわかった。
近年注目を集めている退職代行サービスの利用経験者は5.0%。利用経験あり・利用意向ありの合計は25.7%となった。年代別にみると、20~30代男性で利用率、今後の利用意向ともに平均より高かった。また、退職代行サービスの利用(意向)理由については、「上司に退職意向を伝えるのが億劫」が最も多く53.5%に上った。
新しい面接・選考手法の受験意欲への影響に関する質問では、"WEB面接"を提示された場合、20代の約半数(男性48.0%、女性45.2%)が「受験意欲が高まる」と答えており、若年層でより前向きに受け止められていることがわかった。