JR九州は15日、九州新幹線と在来線特急列車・D&S列車の運休本数をさらに増やすと発表した。運休を開始した3月20日から5月31日までの間に運休する列車の本数は、総運転本数の19%に当たる計5,729本となる。

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同社はすでに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による列車の利用減少やイベントの中止・延期などを踏まえ、これまで複数回にわたって一部列車の運休を発表している。今回の発表では、4月24日から5月31日までの期間に運転予定だった定期列車・臨時列車を対象に運休する列車を拡大。九州新幹線394本、在来線の特急列車1,639本、快速・普通列車160本、D&S列車1,056本を新たに運休対象に追加した。

このうち九州新幹線は、一部の定期列車と臨時「さくら」「つばめ」について、5月31日まで運休期間の延長や追加の運休を行う。山陽新幹線直通列車については運休の追加を行わないが、期間中147本の山陽新幹線への乗入れ列車の運転区間を短縮し、鹿児島中央駅発着を熊本駅発着に変更する。

特急列車はすでに運休を行っている「かもめ」「ソニック」「にちりん」「きらめき」「きりしま」「ひゅうが」「ハウステンボス」「かいおう」「九十九島みどり」の運休期間を延長するとともに、新たに「みどり」「ゆふ」も運休対象に加えた。

D&S列車は4月24日から5月31日までの間、九州内を運行する11の列車すべてを運休に。快速・普通列車は福岡・北九州地区において、新たに筑肥線や福北ゆたか線でも休日の快速・普通列車を一部運休する。

なお、新型コロナウイルスの影響により、3月1~22日の九州新幹線と在来線特急列車の利用状況は対前年比で5割程度に落ち込んでおり、鉄道取扱収入も3月1~23日の速報値で対前年5割の71億円に減少しているという。