15日放送のテレビ朝日系ニュース番組『報道ステーション』(毎週月~金曜21:54~)で、新型コロナウイルス感染で入院しているメインキャスター(月~木曜担当)の富川悠太アナウンサーが陽性と診断されるまでの詳細な経緯が説明された。

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富川アナは、3日起床後に38度の熱があったが1時間ほどで平熱に戻り、4日も起床後に38度の熱があったがその後、平熱に戻った。4日午後、家族が東京都の相談窓口に電話したところ、「それだけではコロナの症状とは言えない。様子を見るように」と言われ、その日の夜に、チーフプロデューサーにLINEで「倦怠感も息苦しさもないがちょっと熱っぽい。明日様子を見て受診を考える」と連絡。翌5日は体調に問題がなかったため受診しなかったという。

ところが7日の放送中にたんが絡むなどの症状があり、8日放送後には階段を上る際に息切れを感じるように。そのため、9日昼にチーフプロデューサーにLINEで「階段を上がるだけで息が上がってしまう」「体温は平熱で倦怠感や味覚嗅覚の異常等もなく どう判断してよいものか きょうの放送を乗り越えれば休むことができる」と連絡。2人は放送後まで様子を見ることにしたという。

そして、9日の放送中も息切れを感じたため、放送後にチーフプロデューサーとともに番組の担当部長に相談。10日には産業医に相談し、都内病院でCT検査を行ったところ肺炎と診断され、11日にPCR検査を受け、夜に陽性が確認された。

富川アナのコメントも発表され、「番組で繰り返し感染予防を呼び掛けていた立場にもかかわらず、このような事態を招き、視聴者の皆様、関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけしました。申し訳ございません」と謝罪。「すぐに平熱になったことから、発熱を軽視してしまい、上司や会社に的確に報告せず、出演を続けたことを深く反省しています」と伝えた。

そして、「視聴者の皆様からは、多数のお叱りの電話やメールを会社にいただいていると聞いています。これらを真摯に受け止めたいと思っております」とし、「なお、3月下旬から大人数で飲食する機会もなく、外部での取材もなかったので、感染経路については思い当たることがありません」と説明した。

この日の番組では、チーフプロデューサーとスタッフの計2人が新型コロナウイルスに感染したことも発表。いずれも40代男性のテレビ朝日社員で、富川アナとの濃厚接触者と認定されている。2人は主に社内での業務を担当しており、外部の人との接触はほとんどなかったという。