NVIDIAは4月14日(米国時間)、サンドボックスゲーム「Minecraft (マインクラフト、Windows 10版)」がレイトレーシング描画に対応するアップデート「Minecraft with RTX」のベータ版を公開予定だと発表した。同タイトルを所有しているユーザーは、日本時間の4月17日午前2時から無料で利用できる。

  • Minecraftがレイトレに対応する「Minecraft with RTX」β版公開 - NVIDIA

    Windows 10向けに配布

Minecraft with RTXは、MinecraftのWindows 10版で動作するベータ版アップデート。かねてから開発が告知されていたもので、今回ベータ版の公開が告知された。レイトレーシングとは光と影をより現実世界に近づけた形で描画する技術のことで、光源から差す直接光の他にも、ゲーム内を満たす光を描画するグローバルイルミネーションなどが、現実世界と見紛うような高い忠実度でリアルタイムに描画されるという。

さらにDLSS 2.0にも対応。NVIDIA GeForce RTXシリーズのグラフィックスカードに搭載されるRTX Tensorコアによりパフォーマンスが向上する。ディープラーニングニューラルネットワークによってフレームレートが1.7倍に向上し、リアルタイムでのレイトレーシング描画という重い負荷を支えるとする。

  • 創造性を開放し、これまでにないMinecraftを体験できるとしている

レイトレーシングの影響を受けて描画されるゲーム内の要素として「太陽、空、および各種光源からの直接光」「リアルなハード シャドウとソフト シャドウ」「グロウストーンや溶岩などの表面からの発光照明」「グローバル イルミネーション」「水や金属面での正確なリフレクション」「リフレクションとリフラクションを伴った、ステンドグラス、水、氷などの透明なマテリアル」「ボリューメトリック フォグとライト シャフト」などが挙げられ、太陽光などの直接光以外にも多岐にわたるようだ。

この他ゲーム内のブロック構築に物理ベースレンダリングが導入。より現実世界を模倣した物質的特性を持つようにアップデートされる。レイトレーシングと組み合わさることで、Minecraftでのワールド作りに新たな可能性がもたらされるとのこと。

また、レイトレーシングに対応した新しいMinecraftを十分に体感できる、6つのワールドがMinecraftゲーム内マーケットプレイスで配布される。

対象デバイスはGPUにNVIDIA GeForce RTX 2060以上を搭載したWindows 10マシン。NVIDIAが提供する最新のGeForce Game Ready Driverのインストールが必要となる。