JR北海道は15日、廃止予定の札沼線北海道医療大学~新十津川間に関して、ゴールデンウィーク前に運行を休止すると発表した。定期列車の最終運行を4月24日に繰り上げ、沿線4町のみによる「ラストラン運行」を4月27日に行う予定となった。

  • 札沼線北海道医療大学~新十津川間は4月24日に定期列車の最終運行を実施し、4月27日に沿線4町による「ラストラン運行」を予定している

札沼線北海道医療大学~新十津川間の最終運行日は5月6日を予定していた。しかし新型コロナウイルス感染症の感染拡大と緊急事態宣言により、「対象地域からの来場の自粛をお願いせざるを得ない事態」となり、予定していたイベント・行事等の縮小に加え、「大変残念でありますが、札沼線の運行をゴールデンウィーク前に休止させていただくとともに、沿線4町の皆さまのみでの『ラストラン運行』を別に行うことをせざるを得ない状況となりました」とJR北海道は説明する。

これにともない、北海道医療大学~新十津川間での定期列車の最終運行は4月24日に繰り上げられた。最終運行までの間、新十津川行の列車は4月14~17日に2両編成、4月18~24日に4両編成とするなど、車両を増結して運転する。不測の事態により、最終運行を繰り上げる場合もある。

緊急事態宣言で対象地域を中心に外出自粛の要請が出ているため、乗車の際は咳エチケットのためにマスクを着用し、発熱症状のある場合は乗車を自粛するよう呼びかけている。沿線4町のみで4月27日に実施予定の「ラストラン運行」も含め、「町外からの来駅、沿線での写真撮影等をお控えください」とのこと。