岡山トヨペットは4月6日、同社が取り組んでいる交通事故ゼロ・プロジェクト第7弾として、ながらスマホ運転防止啓発Web動画「2 seconds」を公開した。

  • ながらスマホ運転防止啓発Web動画「2 seconds」を公開

同動画は、自動車を運転しながらスマホを操作する「ながらスマホ運転」が事故に繋がる危険性を、シリアスなストーリーで描いたもの。“2秒間"の油断が思わぬ事故に繋がり得るという、ながらスマホ運転の恐ろしさを実感させられる内容となっている。

  • 「カチコチ、カチコチ……と時を刻む秒針の音。女性、男性、子連れの母親、お年寄りと、様々な人の顔がアップで映し出されます。皆穏やかな表情で、何かを見つめています」

  • 「一人の男性が車の運転座席に座って、スマホの画面を見ています。すると突然、大きな衝突音が鳴り響き、画面は真っ暗に。 ―たった2秒で、車は22m進む。たった2秒で、人生は暗転する。皆がじっと見つめていたのは、スマホの画面。そのたった2秒間が、大事故を引き起こしてしまったのでした」

動画の制作背景としては、昨年12月1日より、運転中の「ながらスマホ」に対する罰則が厳しくなったことがある。近年、ながらスマホ運転による交通事故件数は年々増加しており、中でもカーナビの注視や携帯電話の画像を見たり操作したりする「画像目的使用」が事故の原因となっているケースが多く見られる。また、死亡事故率は携帯電話を使用していない場合と比べて、使用している場合は約2.1倍高まるという傾向も明らかになっている。

  • 携帯電話を使用していない場合と比べて、使用している場合は死亡事故率は約2.1倍高まる

自動車が2秒間に進む距離は、約22.2m(時速40kmで走行中の場合)とされている。「夜間、歩行者がほとんどいない道路を走行中に携帯電話の画面に目をやった」「直線道路を走行中に左手で携帯電話を持って操作をしながら運転した」など、ほんの一瞬の気のゆるみが交通事故に繋がっている。

  • 時速40kmで走行中の場合、自動車が2秒間に進む距離は約22.2m

このような深刻な状況を受け、同社としてより多くの人々に「ながらスマホ運転」の危険性を実感してもらいたいという想いから、今回の動画を制作に至ったという。「一瞬見るだけなら大丈夫」「自分が事故を起こすはずがない」といった油断は禁物であることを伝えるため、様々な登場人物の“2秒間"を切り取り、事故に繋がるシリアスなストーリーを描いた。同社では、誰でも加害者になる可能性をより多くの人が自覚することが、事故の発生を防ぐ第一歩になると考える、としている。