パソコンを使いこなすうえで重要なキーボードのタイピング。しかし、タイピング練習用のソフトやWebサイトは古い作りのものが多く、内容面で満足できるものが少なかったのが実情です。そのようななか、子どもでも「面白い!」「続けたい!」と思わせる優れモノのタイピング練習サイトを見つけました。全国規模のランキングが表示される検定機能もあり、腕利きの人も満足できます。多くの地域で自宅学習が続くこの時期、腰を据えて挑戦してみるのもいいでしょう。

  • スマホでさまざまなことができるようになり、「パソコンが扱えない。特にキーボードが苦手」という人も増えている。だが、小学校でもプログラミング教育が必修化されるので、キーボードに慣れ親しんでおくに越したことはない

化石のような設計のものが多かったタイピング練習ソフト

多くの地域で学校がGW開けまで休校になり、日々自宅で過ごしている学生も多いと思います。小学校でプログラミング教育が始まることもあり、「この時間を生かしてパソコンに慣れ親しんでほしい」と考える親も多いでしょう。

パソコンを使いこなす基本のキともいえるのが、キーボードの操作です。タイピング練習ソフトは古くから存在しましたが、残念ながら新しいソフトやWebサイトのサービスはあまり登場していませんでした。そのため、内容が古くさくてモチベーションが上がらなかったり、いきなり長文の入力を求められて入門者にはとっつきにくい設計だったりと、継続して続けたい!と感じられるものはほとんどありません。大人でもやる気にならない…と感じるのですから、子どもはなおさらです。

そのような状況のなか、久々に優れモノのタイピング練習サイトを発見しました。ビーステックスが運営する「ココアの桃太郎たいぴんぐ」です。画面に現れる文字を正確に素早くタイプしていくという王道的な内容ですが、かわいいキャラクターが登場するRPG(ロールプレイングゲーム)風の内容に仕立てられていて、見るからに楽しそうな印象を与えます。

  • 久々のヒット作だと感じたタイピング練習サイト「ココアの桃太郎たいぴんぐ」

    久々のヒット作だと感じたタイピング練習サイト「ココアの桃太郎たいぴんぐ」。Webブラウザー上で利用できるので、インターネットに接続されていれば、ソフトウエアのインストール不要で利用できる

  • プレイ中の画面。現れる敵をタイピングでやっつけていくというRPG風の内容に仕上げられている

  • タイピング中の様子。いきなり長文が出てきて初心者がくじけることはない。レベルが上がると長くて骨のあるワードも出てくる

実際にプレイしても、「これは面白い」「続けたくなる」と思わせる要素が多いと感じました。最初は現れる文字の種類が少ないのですが、だんだん文字が増えていって難しくなり、手応えを感じさせます。敵をやっつけてアイテムやお金を獲得したり、体力回復など戦略的な要素もあるので飽きさせません。

  • 1回の戦闘は3~4分程度で終わるのでダレない。戦闘ごとにタイプミスなどの状況が表示される

  • レベルアップの要素が、子どものやる気を誘う

何より好ましいと思ったのが、テンポよくゲームが進むこと。バトルシーンはキビキビと進むのでダラダラした印象がなく、ちょっとした空き時間にも進められます。

RPG風の本編以外にも、ブラインドタッチの基礎を学べる練習モードや、タイピングの速さや正確さをもとに点数を算出し、全国ランキングを表示する「たいぴんぐ検定」も用意します。

  • 全国のユーザーを対象にした検定機能も搭載

  • 検定後、ランキングが表示されるのが熱い

ココアの桃太郎タイピングはHTML5で作られているので、パソコン(Windows、Mac)だけでなく、iPadやiPhoneなどのスマートデバイスでも楽しめるのもポイントといえます。

  • iPadなどのスマートデバイスでも利用できる

自宅学習支援で期間限定ながら遊び放題に

ココアの桃太郎たいぴんぐ、本来は各種ソーシャルゲームでもおなじみのスタミナ制のシステムを採用しており、1プレイごとに消費する「げんき」が足りなくなると一定時間プレイできなくなります。しかし、休校期間中の自宅学習を後押しする「自宅学習☆応援キャンペーン」を実施しており、現在はげんきの消費なしで繰り返し挑戦できるのがうれしいところ。キャンペーンは5月6日まで実施する予定です。