2018年に社会現象を巻き起こした映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督とキャストが再結集し、短編映画『カメラを止めるな!リモート大作戦!』の緊急制作が決定。2020年4月末〜5月頭頃の完成を目指しており、YouTubeで無料配信する予定だ。
撮影はスタッフ&キャストが一度も会わずに、“完全リモート”で実施。ビデオ通話画面の録画や、キャストによるスマホの自撮りを行い、これを上田監督が受け取って編集し、完成させるという。
この企画は、世界中の人々が外出自粛を余儀無くされている中、「明るいエンタメを届けたい」「こんな状況でも作品や仕事がつくれる事を示したい」という、上田監督の強い想いからスタート。
小規模映画館支援のための「ミニシアター・エイド基金」が、クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGalleary」で4月13日に立ち上がるが、その中で本作の未公開映像や、監督・キャストからのメッセージ動画を特典として提供する予定だ。
また、本作では「一般の方がリモートで参加できる」シーンも用意するという。参加方法など詳細については、「カメラを止めるな!」公式Twitterから近日中に案内する予定だという。
あらすじ
新型ウイルスの感染拡大で外出自粛を余儀なくされている日本。
そんな中、自宅待機中の映像ディレクター・日暮の元に笹原、古沢の両プロデューサーからビデオ電話がかかってくる。「今月中に再現ドラマを1本作って欲しい」という無茶ぶり……。
「家から出れないこの状況で撮影は出来ませんよ」と渋る日暮に、笹原プロデューサーが答える。「スタッフキャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わず、完全リモートで作ります」。
かくして、完全リモートでの映像制作が始まる……!
上田慎一郎監督(監督・脚本・編集)コメント
新型コロナウイルスの感染拡大。未曾有の事態に世界中が不安に包まれています。外出自粛要請、感染への不安により「人に会えない」状況が続いています。いま、自分にできること。それはやはり「明るいエンターテイメント」を創って、それを楽しんでもらうことだと思いました。いま下を向いている誰かに前を向いてもらいたい。本作で誰かの暗い気分を少しでも明るくできたらと思います。
現在、仕事を失い生活の危機に瀕しているクリエイターが沢山います。そんな人達に「人と会えない状況でも知恵と工夫でものづくりは出来る」と前を向いてもらいたい。完全リモート制作の本作が、誰かにとって「新たな仕事を創出するヒント」になればとも思っています。
現在、絶賛ドタバタと制作中です。どうぞお楽しみに!