俳優の中村倫也が、12日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『おしゃれイズム』(毎週日曜22:00~22:30)にゲスト出演し、俳優・ムロツヨシとのエピソードを明かした。
12日スタートの同局系ドラマ『美食探偵 明智五郎』(毎週日曜22:30~)で主演を務めるなど、近年はドラマや映画に引っ張りダコの中村。売れていなかった当時の自分を、「若い頃、仕事もなくてくすぶってて、すべてを斜めに見ていて」と振り返り、「今思うと、実力とか魅力とかいろいろなものが自分になかったから、仕事がなかっただけ」と客観視した。
互いに無名時代、先輩のムロと食事をしていた時に「どうしたいの?」「何になりたいの?」と説教をされることがあった。中村はそれに言い返すことができずに悔し涙を流してしまったそうで、「その時は答えられない自分にも悔しいし、それをムロさんに言われるのも悔しいから、その飲み屋で大喧嘩になったんです(笑)」と当時を懐かしんだ。
その後は家に引きこもり、「1週間ぐらい外にも出ずに、自分がどうするのか、どうしたいのか考えて」。そして、導き出した結論が「役者が好きで、頑張るしかない」だった。中村は、「ちゃんと働けるようになったのは、ムロさんがそういうふうに言ってくれたことがきっかけ」と感謝するが、取材時などでこのエピソードを話すことは控えていたという。
その理由について、「ムロさんが好感度や人気が上がっている時期だったので、あやかるのも嫌だし、ムロさんを褒めるエピソードを話すのも嫌だし(笑)」と説明。「去年の年末に、『あの話を出そうと思います』とムロさんに言ったら、『おう。出せ出せ』とうれしそうにしていました」とムロの反応を伝えていた。