西武バスは9日、検討を進めてきた67年ぶりとなる路線バスのカラーリングデザイン変更に関して、このたび決定した新カラーリングデザインを発表した。新カラーリングデザインをまとった路線バスは4月下旬から5月上旬にかけて運行開始を予定している。
路線バスのカラーリングデザインは、西武バス社員からなる「西武バスチャレンジプロジェクト」のメンバーが、沿線にゆかりのあるプロダクトデザイナー、畠浩之氏監修の下、検討を進めて決定した。
西武グループの一員であることを想起させるコーポレートブランドカラーを基調とし、都心部から多摩・埼玉県西部に横へと広がる鉄道各線を縦に走る路線バスが結ぶ事業エリアの特徴を生かし、縦横に伸びる交通網をイメージしたデザインとなっている。
デザインテーマは、「地域と温かく共存し、お客さまを包み込むような衣(クロス)となりたい」とし、利用者へ感謝の思いと、より親しみと愛着をもってもらうため、新デザイン車両の愛称を「S-tory(エストリー)」と名づけた。
シートモケット生地にも新デザインを取り入れ、車内デザインのリニューアルを図ったほか、最新安全装置のEDSS(ドライバー異常時対応システム)を搭載し、快適性・安全性の向上を図った。車両製造は三菱ふそうトラック・バスとジェイ・バス。2020年度に約40両(3月末時点での導入予定)を導入し、以降は車両代替にともない導入する計画としている。