外出自粛要請を受け、学校はGWまで休校になるところが多く、会社は自宅でのリモートワークを取り入れるところが増えています。今回は、在宅時に部屋で使うのに向くヘッドホンの売れ筋を、e☆イヤホン秋葉原店に尋ねました。

ヘッドホンの売れ方について、同店営業部の東谷圭人氏は「屋外に持ち出しやすいタイプの売れ行きは秋から冬にかけてに集中しますが、部屋で使う据え置きタイプは通年で安定して売れています」といいます。音質を追求する人が多い傾向があり、それぞれで納得できる音を見つけて購入するとのこと。

  • e☆イヤホン秋葉原店の新品ヘッドホン売り場。DS本部 営業部の東谷圭人氏にナビゲートしてもらった

下記のヘッドホン購入のコツ3箇条を踏まえ、よりよい音が楽しめる人気モデルをチェックしてみましょう。

  • 音質は「客観<主観」。レビューやスペックよりも、自分の耳で確かめて選びたい。
  • ノイズキャンセリング機能は「客観>主観」。レビューや周囲の評価を重視するのも有効。
  • ワイヤレス型の多くは、有線での接続も可能。取り回しと音質で使い方を選べる有利さを持つ。

※本文と写真で掲載している価格は、2020年3月18日11:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:ノイズキャンセリングの性能に惚れ込む人多数「WH-1000XM3」

売れ筋トップとなっていたのは、ソニーのワイヤレス/有線両用ヘッドホン「WH-1000XM3」でした。バランスのよい音づくりと、強力なノイズキャンセリング性能が支持を集めているといいます。2018年10月発売で、店頭での税込み価格は33,030円。

「独自開発の『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』を搭載していて、とにかく静かだと評判です。航空機内で定番になっているくらいですが、自宅でもエアコンや家電、屋外の音をキレイに遮断できます。リモートワークで集中力を高めたい人にも良いかもしれません」

  • ソニー「WH-1000XM3」

第2位:艶のある音が長時間楽しめる「99Classics」

続く2位は、ルーマニアのメーカー・MEZEから2017年6月に売り出された有線モデル「99Classics」です。ウォルナット(クルミ材)を削り出して作ったイヤーカップが特徴で、長時間装着しても疲れにくいと評判を集めています。税込み価格は30,370円。

「装着感がとにかく柔らかくて、耳や首が痛くなりにくいモデルです。サウンドも滑らかで艶っぽいので、ボーカルメインで聴く人やジャズ好きな人、あとは声に重きをおいて映画を楽しむのにもお勧めです」

  • MEZE「99Classics」

第3位:震えるヘッドホンの最新モデル「Crusher ANC」

3位には、Skullcandyのワイヤレス/有線両対応モデル「Crusher ANC」がランクインしました。重低音に合わせて振動する「センサリーベース」機能を備えた最新モデルで、アクティブノイズキャンセリング機能も備えています。2019年10月発売で、税込み価格は35,930円。

「センサリーベースをオフにすると割とクセのないサウンドになりますが、スライダーを上げていくとリズムに合わせてガンガンきます。クラブミュージックで思い切りノリたい人や、映画やゲームで迫力を求める人に面白いモデルだと思います。ノイズキャンセリング機能と併用できるのもポイントです」

  • Skullcandy「Crusher ANC」

第4位:開放型でもワイヤレス「GW100」

4位は、トップ5で唯一の開放型ヘッドホンです。GRADOのワイヤレス/有線モデル「GW100」で、税込み価格は28,510円。2019年1月に登場して以来、据え置き用途を中心に支持を広げているそうです。

「開放型ならではの音抜けの良さや、空間表現の豊かさを持ちながら、ケーブルの束縛がないワイヤレスでも使えるところが魅力です。開放型でワイヤレスはなかなかないのですが、便利なんですよね」

  • GRADO「GW100」

第5位:オンイヤーながら大型ヘッドホン級の音「Aventho Wireless」

5位は、ドイツbeyerdynamicのワイヤレス/有線モデル「Aventho Wireless」。オンイヤータイプのコンパクトなモデルながら、独自技術で大型のオーバーイヤーモデルのような音質が楽しめると、2017年12月の発売以来評価されているそうです。税込み価格は51,620円。

「かなり硬質でメリハリの利いた音づくりをしていて、これにハマると他に移れなくなります。音の解像感がとても高いので、ハイレゾ音源のハイレゾ感を味わいたい人にも向いていますね」

  • beyerdynamic「Aventho Wireless」

はみ出し情報…トップ5入りを狙うロングセラー「AH-D1200」

トップ5には入らなかったものの、長らく人気を保ち続けているモデルとして、東谷氏はデノンの「AH-D1200」を挙げてくれました。2018年4月発売の有線モデルで、税込み価格は14,350円となります。

「比較的安価ながら、デノンらしいウォームで艶っぽい音がしっかり表現されています。装着性も高くて、オールマイティに楽しめるモデルということで、幅広い層に支持されています」

  • デノン「AH-D1200」