新学期から子どものお弁当作りを始める人や遠足でお弁当作りに挑戦する人も多いのではないでしょうか。子どもが喜ぶ「キャラ弁」は難しそうに見えて、実は簡単アレンジでかわいく作ることができます。誰でもできるキャラ弁作りのコツを日本キャラベニスト協会のキャラ弁マスター・刑部菜穂子さんが紹介します。
こんにちは。お弁当講師の刑部菜穂子です。
お弁当は作るだけで精一杯……でも、子どもが喜ぶ工夫をしてあげたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
キャラ弁と聞くと、手間暇かけて作るイメージかもしれませんが、100均で買えるグッズや、おかずをひとつアレンジするだけで、簡単にキャラ弁は作れます。
不器用さんや初心者でも作れるキャラ弁のアイディアやコツをご紹介します。
ソーセージの簡単アレンジで
はじめに簡単なおかずアレンジから。ソーセージは好物のお子さんも多く、お弁当にぴったりなおかずです。
ソーセージは種類がたくさんあり、切り込みの入れ方でお弁当のバリエーションが広がります。
ただ斜めに入れただけの切り込みも細かく入れるとオシャレに、輪切りミニソーセージも並べてみたらお花に。斜め切りした粗びきソーセージも、葉脈の切り込みを入れれば葉っぱソーセージに!
定番のたこさんウインナーもかわいいですが、私の一押しは、プチフランクの真ん中に切り込みを入れ、ミニソーセージの輪切りをはさんだだけの簡単くまちゃん。
顔を付ければ、さらにかわいくなりますがシルエットだけでも十分かわいいので、お弁当のサブおかずにぜひ!
シール使いでもっと手軽にキャラクター弁当を
朝から顔パーツを作ってなんて……そんなのちょっと無理! でもキャラクターのお弁当が作りたい!! そんな時は、100均の目玉シール、目玉がなければシンプルな丸シールを使いましょう。
ラップで包んだおにぎりにシールを貼れば簡単速攻でキャラクター弁当を作ることができます。
断面見せがかわいいお子さま大好きサンドイッチ弁当
ここで、簡単に作れるキャラ弁レシピを紹介します。私がよく作るのはロールサンドイッチ。忙しい朝にもおすすめのメニューです。
パンにマヨネーズかバターを塗り、お好みの具材を入れてクルクル巻き、ラップで包んで出来上がり。小さなお子さまでもつまんで食べやすく、カットして断面を見せれば見栄え良くなります。
ラップを外さず、100均の目玉シールを付けてもかわいいです。
野菜は時間が経つと水っぽくなりやすいです。彩りに茹でたブロッコリーを入れましたが、よく水切りをしたつもりでもブロッコリーのつぼみ部分から水分が出てきます。
傷みの原因にもなりますので、キッチンペーパーでしっかり水気を取ってから、お弁当箱に入れましょう。
ゆで卵も断面見せ。海苔パンチでカットした目と口をのせて、おひさまに見立ててもかわいいですよ。
かわいいキャラクターのお弁当を作ってほしいとリクエストがあったら?
お子さまあるある。もし、かわいいキャラクターのお弁当を作ってほしいとリクエストがあったら? 動物キャラクターをいくつかおさえておけば乗り切れます!
茶色のご飯は、めんつゆとかつお節。ピンクのご飯は、鮭フレークやふりかけをラップからもみこんでポロポロにしたもの、黄色ご飯は、ゆで卵の黄身を裏ごしして塩を少々混ぜたもの。身近な食材で、美味しくご飯の色を変えることができます。
耳の部分に輪切りにしたソーセージを付ければくまちゃんやりすさんに。ミニウインナーを付けたらうさぎさんに。目鼻口は海苔パンチで作ると簡単にかわいいお顔ができます。配置次第でいろいろな表情になるので試してみてください。
キャラクター弁当の詰め方
キャラクター弁当を食べる時間までかわいい状態にしておくには、お弁当の詰め方が重要です。
まず顔部分のおにぎりをお弁当箱に詰め、次におかずを入れていきます。
詰め終わった後にパーツを付けていきます。耳や鼻部分の立体的なパーツは、焼きパスタで固定すると持ち運び時も崩れにくい仕上がりに。
パンチやはさみでカットした海苔は、裏面に薄くマヨネーズを付けてからご飯にのせるとはがれにくくキレイに仕上がります。
最後に
キャラ弁を作り始めた当初、キャラ作りにこだわり過ぎて、ご飯の量が多かったり、変な色の変な味付けになってしまったり……。お世辞にも「美味しそう」と言えないお弁当を作ってしまったことがありました。
「子どもの喜ぶ顔が見たい」。そう思って作り始めたキャラ弁ですが、美味しそうに見えないお弁当って……ダメですよね。
「これではいけない!!」と思い、それからは、キャラを取り入れつつも「子どものお昼ご飯」を意識して作るようになりました。
キャラ弁作りは慣れもあります。初めから上手く作ろうとしなくても大丈夫!!おにぎりにちょっと目を付けただけでも、たこさんウインナーや型抜きした野菜をお弁当に入れただけでも子ども達は喜んでくれます。できる時にできることで、無理せずお弁当作りを楽しんでいただけたらと思います。