踊れすぎる俳優たちが、限界ギリギリのダンスパフォーマンスを見せる連続テレビドラマ×舞台の連動プロジェクト『KING OF DANCE』。4月11日から読売テレビ(毎週土曜 24:58~)、16日から中京テレビ(毎週木曜 25:44~)、さらに5月7日からBS日テレ(毎週木曜 23:00~)ほかにて放送され、7月~8月には大阪・東京・愛知での舞台公演も予定されている。
「KING OF DANCE」というダンス大会の頂点に挑むキャラクターたちの青春を描いた同作には、主演の高野洸をはじめ、和田雅成、荒木宏文、丘山晴己、蒼木陣、丞威、福澤侑、本田礼生、眞嶋秀斗、滝澤諒、野島良太、RYUICHI、和田琢磨、バッファロー吾郎Aら豪華キャストが揃う。今回は、作中のチーム「Drawing Back」(ドロバ)のメンバー・役の高山空役の高野洸、HIDE役の蒼木陣、そして「Drawing Back」振付師・時本修武役の荒木宏文にインタビューし、作品についての話を聞いた。
■最初のイメージとはまた違った一面も
――今回は、立場はそれぞれでありながらも同じチームでダンスの頂点を目指している皆さんですが、実際にお互いの印象はいかがでしたか?
高野:陣くんとは初共演なんですが、昔、一緒にアクロバット練習をやったことがあったんです。今回の作品でも共演している本田礼生くんから誘われたアクロバット練習で出会って、その時にはアクティブでアウトドアな人というイメージがありました。でも、今回演じられていたHIDEという役では、台本を読んだ時の印象よりも優しいキャラクターが出来上がっていたので、本人の味付けなんだろうなと思って、初めて会ったときのイメージとは変化を感じました。
蒼木:確かに、こういう役は初めてかもしれない。洸がイメージしているような活発な役が多いから。
高野:刀剣の役(舞台『刀剣乱舞』シリーズ 陸奥守吉行役)もそうじゃないですか。でも、普段も優しいから、役に反映されていたのかなと思って。
蒼木:「まったりしてるね」と言われることが多いかも。
高野:荒木さんは、刀剣(ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ)のライブで2回共演したことがあります。台本を読んだ時は、今回演じられた時本さんという役がぴったりだと思って、撮影が楽しみでした。時本さんは少し変わっている方だけど、みんなから尊敬されていて、メンバーも時本さんの言うことを理解してついていくんです。
蒼木:撮影でも、メンバーみんな「この人についていこう」と思える説得力があって、すぐになじんだよね。
高野:僕が演じる空は、もし自分だったら折れてしまうような厳しいこともガンガン言われるんですけど、空は時本さんの優しさを汲み取れる関係性になってる。荒木さんも、現場に入ると色々と話しかけてくださるので本当に心強いです。
――荒木さんがミュージカル『刀剣乱舞』シリーズで演じられていたにっかり青江とは、また役柄のイメージも違いますよね。
高野:違います(笑)。でも、発言の裏で何を考えているかわからないという、お芝居の深みは通ずるところがありました。
■荒木から見た2人は…?
――荒木さんは、お二人についてどんな印象でしたか?
荒木:どっちから行けばいいかな?
高野:じゃあ、わたくしで……(笑)
荒木:じゃあ(笑)。洸は、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズでも一緒でしたけど、あんまり話すことはなかったんですよね。同じ現場にいながらも、普通に雑談できる時間もなかったし。
高野:チームごとのパフォーマンスが多かったから、僕らは僕らのチームで必死になってしまっていて。
荒木:なので、今回の現場に入ってから、やっとゆっくり話せました。でも洸に関してはもともと「全部できる子」という印象だったので、何の心配もしていませんでした。年齢的には若いのかもしれませんけど、ヤンチャなところもないし、逆に真面目な好青年すぎて心配になるくらい。
――お二人は、刀ミュでも、ヒプステ(『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ)でも、本公演への出演は別々で、ちょっとすれ違いなんですね。
荒木:そう、なかなか重なるタイミングがなかったですね(笑)。それから、陣は……。
蒼木:おお!(笑)
高野:今日、やっと名前で!
荒木:ドラマが終わるまでは、HIDEと呼んでいようと思ってたから(笑)。陣はこの作品の顔合わせが初対面だったんですけど、その時の感じた印象がHIDEの印象にすごく重なったのでナチュラルに演じていたのかなと思いました。あとは、話している時に「頭がいいな」と思います。人間的な頭の良さというか……すごく情報収集ができる子で、しかもそれを自分の財産にする。たくさんの情報を汲み取りながらもちゃんと素早くふるいにかけて、残すべきものを残す。パンクすることもなく、何を大切にすべきか自分の中で断捨離するのが速い子なんだなと感じています。
――蒼木さん、嬉しそうですね。
蒼木:にやけちゃいますね(笑)。あんまり言っていただくことのないような言葉を聞いているので……。荒木さんは、お話していても僕では想像がつかないくらい、これまでに培っているものがある方なんだろうなと思いました。色々な現場で色々な方と出会って、色々な景色を見ている方なんだろうな、と。だから、そんな荒木さんに褒められると照れちゃいます。
荒木:(笑)
蒼木:それから洸は、台本で空というキャラクターに触れた時点で、「洸だ」と思いました。共演するのは初めてなんですけど、その前から面識はあって、現場や作品に対して真摯な方なんだろうなというイメージはずっとあって。たまにSNSとかも見させてもらうと、写真の表情や目の奥から、人とちゃんと向き合う方なんだという印象が伝わってきたし、出会ってみてもその印象は変わらずでした。この方が主演の作品に自分も関わらせてもらって良かったし、チームメイトという役で深く交わるところもあるので、一緒にお芝居できて良かったです。これから舞台もあるし、もっともっと知っていけたらいいなという期待と、安心があります。素敵な出会いです。