お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの南原清隆がMCを務めるテレビ朝日系スポーツ番組『GET SPORTS』(毎週日曜 深夜1:30~ ※一部地域除く)が、12日で放送1,000回を迎える。

  • 左から古田敦也氏、潮田玲子氏、南原清隆、平野早矢香氏、朝原宣治氏、中西哲生氏 -テレビ朝日提供

同番組では、放送1,000回に合わせて3週にわたってスペシャル企画を放送。野球・古田敦也氏、バドミントン・潮田玲子氏、陸上・朝原宣治氏、卓球・平野早矢香氏、サッカー・中西哲生氏をスタジオに招き、放送を開始した1998年当時よりも「強くなった日本のスポーツ」をテーマに、南原とともにトークを展開する。

「スター選手」の存在について、朝原氏は「高校3年時に100mで10秒01の記録を出した桐生祥秀の存在が大きい」と指摘し、平野氏は福原愛氏との現役時代のエピソードを紹介しつつ、卓球界に与えた多大な影響について明かす。

そして「技術革新」について、朝原氏は日本のリレーの代名詞ともなったバトンの「アンダーハンドパス」について詳しく紹介。さらに古田氏が変化球の球種の増加、平野氏がラケットの持ち方の変化による新たな攻撃やラバーについて、潮田氏はバドミントンでの低空戦や勝つための戦う意識の変化などを、それぞれ語る。

MCの南原のコメントは以下の通り。

南原清隆 コメント
1,000 回というより22年という月日の長さを痛感しています。1回目は巨人に入団したばかりの高橋由伸さんを、ヤクルトのスコアラーさんの視点から分析するという「GET」らしい企画で特集しました。その高橋さんが巨人の監督になられた時にインタビューもさせてもらいましたから。当時はこんなに長く続くとはまったく思っていなかったです。これほどスポーツ通好みの番組を世の中の人が受け入れてくれるのか、というのが正直な気持ちでした。知らず知らずのうちに22年。まだ僕は若手の気分ですから(笑)。

番組での取材で印象に残っているのは競泳のイアン・ソープ選手です。現役の頃のインタビューで、当時ライバルのピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドに100m自由形で負けた時でした。いくらこちらが「負けましたね」と言っても「僕は負けていない。100mという苦手な種目のアプローチの仕方は間違っていなかった。だから僕の中では負けていない」と答えたんです。そうしたら400mリレーで勝ったんですよ。我々はどうしても 見た目の勝ち負けに拘りますが、アスリートは違う価値観で戦っているんだ、とその時にわかって、取材をする時により気をつけるようになりました。

今回は1,000回記念。まずは1,000回見てくださった皆様に感謝を申し上げたいですね。そして各分野で実績を残された方がゲストで出てくださいましたが、共通点はスポ ーツを楽しみたい、スポーツを発展させたい、スポーツを通じて何かを伝えたい、世界 を良くしたい、ということ。1,000回は1つの通過点ですが、その思いは競技を問わず同じなんだという認識ができたので、ぜひ指導者の方、経営者の方など、もちろん選手の方も何かをつかみ取ってもらえればと思います。

これからも番組での情報や思い、技術などを皆さんと共有して財産にしていきたいです。取材させていただいているアスリートの方々にはご迷惑をかけていると思いますが(笑)、スタッフが何より熱心で、中には自費を投じて取材に行く人がいたりもする。その熱い思いの中で僕もやらせてもらっています。それが大きな財産なので、これをまた コツコツと積み上げていきたいです。