JR西日本は9日、鉄道輸送の安全性と安定性を高めるため、新保安システム「D-TAS(Database oriented Train Administration System)」を山陽本線西広島~岩国間(2018年5月導入)に続き、4月26日から白市~西広島間でも使用開始すると発表した。
「D-TAS」は、車両に搭載したデータベースにあらかじめ信号機の位置や曲線・分岐器などの位置と制限速度の情報を登録することで、車輪の回転数で自列車位置を把握した列車がデータベースに登録した場所の制限速度を超えた場合、従来のATSと同様に自動でブレーキを動作させるシステム。データベースにさまざまな地上設備の情報を登録し、運転支援機能を充実させている。
山陽本線白市~西広島間(46.3km)では、4月26日の始発列車から「D-TAS」が使用開始となる。2018年5月に導入された西広島~岩国間(35.9km)と合わせ、広島地区の山陽本線白市~岩国間で「D-TAS」が使用されることとなる。